2016 Fiscal Year Annual Research Report
Bringing together psychiatry and law in measures for dealing with delinquency in juveniles with psychiatric disabilities
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25245009
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
丸山 雅夫 南山大学, 法務研究科, 教授 (50140538)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 少年法 / 非行・犯罪 / 精神医学 / 少年処遇 / 刑事政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、本課題研究(4年間)の最終年度に当たるため、これまでの3年間の実績も踏まえて、研究全体をまとめる形で実施した。また、本研究課題との共通部分が相当にあり、研究参加者(協力者を含む)の多くが共通している挑戦的萌芽研究の1年目でもあることから、「少年司法研究会」を母体として連携した研究活動を行った。 研究会の開催は、少年法・児童精神医学・少年処遇を中心として5回開催し、そのうちの3回が本研究課題にウェイトを置いたものであった。以上の他に3回、「精神医療法研究会」に乗り入れる形で実施している。それぞれにおいて、ゲスト・スピーカーによる専門的知識の提供を含め、精神医療との関連を中心として総合的な観点から、少年法・少年問題に関する個別的論点を検討し、その成果は、多くの研究会参加者において個別的論稿として公刊されている。 少年処遇施設参観のうち、国外視察については、10月末から11月初旬にかけて、カナダのブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市を中心として、6人で、少年拘禁施設、少年裁判所、ユース・プロベーション・オフィス、少年ダイヴァージョン・プログラム施設、児童精神医療施設において実施し、多くの知見を得ることができた。特に、被収容少年・児童について、精神的問題を持つ者と被虐待経験を持つ者の存在の多いことが実感として理解でき、わが国と共通の問題の所在に気づかされた。この視察については、報告書案の作成段階に至っている。また、国内視察については、夏期休暇中に2人で、京都医療少年院を中心とした視察を行い、新少年院法成立直後の第3種少年院の実態を把握した。さらに、3月下旬には、5人で東広島市に所在する、広島少年院(男子少年院)、貴船原少女苑(女子少年院)、広島学園(児童自立支援施設)を参観し、処遇現場担当者と意見交換した。 以上を中心として、4年間の実績報告書を作成中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)