2014 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・スタンダードとしての特別支援教育の創成と貢献に関する総合的研究
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25245082
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安藤 隆男 筑波大学, 人間系, 教授 (20251861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
任 龍在 筑波大学, 人間系, その他 (10614604)
四日市 章 筑波大学, 人間系, 教授 (20230823)
岡 典子 筑波大学, 人間系, 教授 (20315021)
一木 薫 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (30509740)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
米田 宏樹 筑波大学, 人間系, 准教授 (50292462)
柿澤 敏文 筑波大学, 人間系, 教授 (80211837)
鄭 仁豪 筑波大学, 人間系, 教授 (80265529)
河合 康 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90224724)
園山 繁樹 筑波大学, 人間系, 教授 (90226720)
肥後 祥治 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (90251008)
竹田 一則 筑波大学, 人間系, 教授 (90261768)
小林 秀之 筑波大学, 人間系, 准教授 (90294496)
左藤 敦子 筑波大学, 人間系, 准教授 (90503699)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2017-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 国際教育協力 / 指導 / 支援 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバル・スタンダードとしての特別支援教育の創成と貢献に関わる課題に対して、理念・制度研究、教員養成・教師教育研究、教育実践・授業研究の柱から総合的に考究することを目的とする。ベトナム国をカウンターパートとして、日本の特別支援教育の長所と課題を検証し、特別支援教育の日本型教育実践モデル(Japanese Education Model:JEモデル)の構想の下、国際教育協力の可能性を探究するものである。 平成26年度における各研究の取組状況は、次の通りである。 特別支援教育に係る理念・制度研究では、わが国の通常学校内「特殊学級」の計画設置(1960年代)における通常・特殊の関係に関する議論と教育実践を、収集した資料を基に分析した。ベトナムの公的学校制度の概要、「学区・支援圏域」の実態、インクルーシブ教育のシステムと実態、学校における評価・進級システムに係る資料を収集した。教員養成・教師教育研究では、わが国における教員を対象とした現職教員研修ニーズ調査の分析とまとめを実施するとともに、ベトナム・ホーチミン市師範大学を訪問し、教員養成カリキュラムに係る資料の収集と分析を行った。教育実践・授業研究では、特別支援学校において蓄積する教材、指導法のデータベースの枠組みを検討、整理した。カウンターパートとしてのベトナムの教育関連機関における教育課題の整理に基づき、ホーチミン市の障害児教育担当教員をわが国に招聘し、筑波大学および附属特別支援学校での共同的な授業研究に取り組み、場と活動の共有による省察を通して相互の実践の知に係る理解を深化させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カウターパートであるベトナムにおける関係者(ホーチミン市師範大学、ホーチミン市障害児教育学校など)及び附属特別支援学校の研究への全面的な協力により、本研究を構成する理念・制度研究、教員養成・教師教育研究、教育実践・授業研究に係る基礎的な資料、データを順調に収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、平成26年度の実績を踏まえて、①カウンターパートであるベトナム・ホーチミン市における日越教員による共同的授業研究の実施、②ベトナム・ホーチミン市師範大学及び関係機関における教員養成、教師教育プログラムの検証、③日越両国におけるインクルーシブ教育システムの構築と障害児教育に係る歴史、理念、制度との関係、について検証を行う。附属特別支援学校などのとの協議の上、ネットワークシステムの活用を更に進める。
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