2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evolution of early solar system viewed from return sample analysis
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25247091
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 智樹 東北大学, 理学研究科, 教授 (20260721)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 炭素質隕石 / 反射スペクトル |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽系始原物質試料の分析:約10種類のCR炭素質隕石試料に対し、物質分析および分光分析を行った. バルク試料(1㎝程度)の三次元CT解析と反射スペクトル解析、および、マトリックスの微小試料に対する放射光X線回折実験、研磨片の詳細な電子顕微鏡観察を行った。以上の解析結果を統合し、CR隕石の水質変成の評価を行い、水質変成度を2.4~2.8の範囲で決定した。また、反射スペクトルの解析から、CR隕石のスペクトルは金属鉄が風化して錆て形成したLimoniteの影響を強く受けていることが分かった。CR隕石のスペクトルと対応する小惑星が存在しない一因と思われる。CT解析から、コンドリュールが配向性をもって変形している試料を4試料特定した。CR母天体における衝突による変形と考えられる。(2)大気遮断の含水炭素質隕石の加熱実験:過去の含水炭素質隕石の加熱実験の結果から、加熱実験後のサンプルに対する吸着水や復水の効果が無視できないほど大きいことが明らかになった。そのため、昨年度、加熱実験後の試料を大気に触れさせずに(大気遮断)、反射スペクトル測定や含水量測定が可能になるよう実験方法の抜本的な改良し、本年度は実際の含水炭素質コンドライト2種を用いた加熱実験を行い、C型およびD型小惑星における加熱脱水の水分量、スペクトルに対する効果を定量化することに成功した。現在、投稿論文準備中である
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Mineralogical, Spectral, and Compositional Changes During Heating of Hydrous Carbonaceous Chondrites2017
Author(s)
T. Nakamura, M. Matsuoka, S. Yamashita, Y. Sato, K. Mogi, Y. Enokido, A. Nakata, S. Okumura, Y. Furukawa, M. Zolensky
Organizer
48th Lunar and Planetary Science Conference
Int'l Joint Research
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