2016 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding Royal Families in the Ancient Teotihuacan: Excavation Project of the Plaza of the Columns
Project/Area Number |
25257016
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
杉山 三郎 愛知県立大学, 国際文化研究科, 特任教授 (40315867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 悦夫 富山国際大学, 現代社会学部, 教授(移行) (40235320)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | テオティワカン / 古代文明 / 古代計画都市 / 新大陸考古学 / メソアメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
メキシコ、古代都市テオティワカンの政治組織や為政者集団の実態をつかむため、都市の心臓部に位置する「石柱の広場」の総合発掘調査を実施した。共同研究機関であるアリゾナ州立大学、ハーバード大学、メキシコ国立人類学歴史学研究所等の国際共同プロジェクトにより、申請者がリーダーとなって本格的な発掘調査を継続的に8月から10月まで行った。本研究では、発掘と測量調査、さらに出土資料の室内作業を行い、発掘品の整理、データ入力、資料の分析・解釈を行った。 愛知県県立大学が担当した発掘区域Bは、「石柱の広場」の中心ピラミッド群3基のうち2基の正面部分をトレンチ発掘し、モニュメントの時代、重層な建築レベル、さらにその年代の同定を行った。さらに広場の東西中心軸上の祭壇建造物にもトレンチを入れ、重層関係と建築のデータ収集を行った。また中央広場の北側面、北西の角にもトレンチ、さらに小規模の平面発掘を行い、「石柱の広場」のプラサ(儀礼スペース)と複合体の北部建築群との関係を調査した。幅広い階段が発掘され、「死者の大通り」から「広場」さらに北部建築群までかなりオープンなアクセスがあったことが窺え、長期にわたり増築・改築が行われたことが判明した。また北部建築群では、今までテオティワカンでは発掘されたことのない、マヤのアーティストが描いたと考えられる壁画の破片が大量に出土した。マヤの専門集団、さらにそれらマヤの壁画で飾られた建造物に住んだと思われるマヤ神官あるいは王族の一部と深い交流があったことを示唆する。 本研究代表(杉山)は、本研究を含めたテオティワカン研究について、平成28年にはメキシコ国科学アカデミーから招待講演を行い、さらにハーバード大学から名誉あるメキシコ古代文明の研究優秀賞を受賞した。1月には、ペンシルバニア州立大学とメキシコ国立自治大学が主催するテオティワカン研究集会に招待され、研究発表を行った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] En las Entranas de las Piramides en Teotihuacan2016
Author(s)
Saburo Sugiyama
Organizer
Reunion General de la Academia Mexicana de Ciencias, Ciencia y Humanismo II. Seminario sobre Conservacion de Monumentos Arqueologicos
Place of Presentation
Academia Mexicana de Ciencias, Mexico City
Year and Date
2016-09-25 – 2016-09-25
Int'l Joint Research / Invited
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