2013 Fiscal Year Annual Research Report
外国産ジャポニカ米の官能食味試験評価および国産米競争力分析に関する学際研究
Project/Area Number |
25257413
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊東 正一 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30222425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南石 晃明 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40355467)
加賀爪 優 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20101248)
熊丸 敏博 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00284555)
松江 勇次 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 学術研究員 (70598127) [Withdrawn]
齋藤 文信 秋田県農林水産部(農業試験場、果樹試験場、畜産試験場、水産振興センター及び林業研, その他部局等, 研究員 (40425476)
松波 寿典 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (10506934)
亀山 宏 香川大学, 農学部, 准教授 (70177608)
加古 敏之 吉備国際大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00121533)
齋藤 陽子 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 特任講師 (30520796) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2016-03-31
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Keywords | 外国産ジャポニカ米 / 官能食味試験 / 国際競争力 / 国際貿易 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研は開始が11月1日であった。このため、本年度は5か月間の活動となり、その活動範囲に限界があった。しかし、豪州、ブラジル、中国、台湾において現地調査することができ、それぞれの現地産のジャポニカ米を持ち帰り、官能食味を実施することができた。さらに、こうした新たな情報や過去に各メンバーが蓄積しておいた業績をもとに、3月21日には秋田市でマスコミや一般大衆を招いて「世界のジャポニカ米と日本産米の競争力」をテーマに中間報告会をすることができた。
その一方で、平成25年度の天候不良により実施できなかった南米での生産流通調査について再度調査を行ったが、調査協力先との調整がつかず、ジャポニカ米を主に生産している米国・カリフォルニア州の稲作地帯、及び、南部でインディカ米を生産しながらもジャポニカ米の潜在的生産地であり、かつ全米最大の稲作地帯であるアーカンソー州を訪れて、その現状を調査した。
アーカンソー州ではジャポニカ米の品種開発はあまり行われておらず、生産者は加州産米の品種を生産したい意向があるが、これはカリフォルニアの法律で州外に同州で開発された品種を持ち出すことは特別の許可が必要となるため、アーカンソー州でのジャポニカ米生産が拒まれている現状があることがわかった。また、ブラジルでは、水田地帯が100万haほども広がる南部のリオグランデドスール州に於いて、「コシヒカリ」と思われるジャポニカ米の生産が小規模ながらも始まっていることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度の研究の一部を予算とともに26年度に持ち越したことで、当該年度の研究はおおむね順調に進展した。米国の稲作現場の現状調査が当初の目的通り十分にできたことが特によかった。海外産ジャポニカ米のサンプルも米国、中国、韓国、台湾、ベトナムから収集し、官能食味分析することができた。2014年3月21日に秋田で開催した報告会では当該年度の調査の未完のままでの開催となったが、メンバーのこれまでに蓄積していたデータを加え、参加した出席者には十分な情報提供ができたと感じられた。
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Strategy for Future Research Activity |
・海外産ジャポニカ米のサンプルをさらに収集し、官能食味試験の実施を重ねる。 ・国際価格の状況を把握する。 ・海外におけるジャポニカ米の消費動向を把握する。 ・ジャポニカ米の国際市場に関する国際シンポジウムを開催する。
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Research Products
(8 results)