2015 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークの許容領域による生物・生態系の健全性の評価手法の開発
Project/Area Number |
25280006
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岸野 洋久 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00141987)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 修一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (10262338)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 医薬生物・ゲノム解析 / 生体と生態系の健全性 / 遺伝子ネットワーク / 分子系統樹 / リスク評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では第一に、情報量規準と遺伝アルゴリズムにより極大コア部分グラフを推定する方法を開発し、養殖大西洋サケの初期発生過程の発現プロファイルを解析した。さらに、安全性、健全性の評価を許容区間に基づき行う方法を開発した。これにより、対象とする集団の分布が参照母集団の分布において異常値とみなされる領域を含んでいないか、評価することができる。第二に、生物群集の遺伝的多様性を定量的に評価するために、系統的歪みを測る指標を開発した。これは分子系統樹から得られる分岐年代の分布を、種プールからの種のランダムサンプリングから期待される分布と対比することにより求められる。シミュレーションにより、構成種の系統的偏りがよく表現され、種豊度とは独立な指標になっていることが示された。海洋食物連鎖の上位に位置するサメについて、世界各海域の群集の系統的歪みを比較分析したところ、赤道海域において系統的歪みが強いことが判明した。さらにそれらの海域ではインド洋、太平洋、大西洋の遠く隔たっているにもかかわらず同様の種組成をすることが判明した。提案指標が群集構造の探索的解析に有効であることが確認された。本年度は最終年度となるが、本研究で開発した発現プロファイルの極大コア部分グラフによる表現は、現在査読中である。2標本の相補的な許容区間に基づく母集団の実質被覆性の仮説検定する方法については、論文がアクセプトされた。またこれも新たに開発した群集の多様性尺度を用いて、世界の各海域のサケ群集の種構成の系統的歪みを比較分析し、論文化した。台湾おける鳥群集の多様性を種々の尺度で空間解析し、論文化した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(15 results)