2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Real-world Oriented Ubiquitous Hospital Information System
Project/Area Number |
25280106
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
黒田 知宏 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10304156)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粂 直人 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00456881)
竹村 匡正 兵庫県立大学, その他の研究科, 准教授 (40362496)
岡本 和也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60565018)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 医療情報 / ユビキタスコンピューティング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、当初予定通り、開発したユビキタス病院情報システム全体の評価を行った。 まず、京大病院病院情報システム上に、実世界情報をセンサ-ネットワークを用いて収集し、電子カルテに反映する仕組み(課題A)を構築し、実際の日常臨床業務に導入した。当該システムは、最終的に商用システムとしてとりまとめ、現在実際に京大病院の病棟運営に適用されている。運用の結果、看護業務の負荷が大きく削減され、医療安全を向上する成果を得ている。また、業務負担と医療安全向上を成し遂げる情報システムの恒例として、多くの報道等に取り上げられ、広く注目を集めるに到っている。 次に、構築した実システムを活用して、得られた抽出情報に基づいて状況推定を行い(課題B)、推定された状況に基づいて看護師の端末に情報提供する(課題C)情報システムを試作し、京大病院病棟にて、京大病院看護師による評価を行った。具体的には、看護師・患者・医療機器・医療機器にかけた薬剤の四つの情報を同時に得て、これが指示と合致しているのかどうかを自動で判断して通知する、医療安全支援アプリケーションを試作し、評価した。 評価の結果、提案システムを用いることで、ベッドサイドにおける安全確認作業の業務負担が減じられると伴に、割り込み業務が発生する可能性(発生しうる時間)が大幅に縮減され、医療安全が大幅に向上することが明らかになった。一方で、看護師の手数が減じることで、却って看護師が「安心感」を失う現象も観測され、今後の人間=機械系システムの有り様を考える際の、重要な要素となることが見出された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|