2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Studies of Asian Design Structures As Observed in Holy-Mountain-Shaped Floats in Japan and China
Project/Area Number |
25282009
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
杉浦 康平 神戸芸術工科大学, 付置研究所, その他 (00226432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 文彦 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50213244)
黄 國賓 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (50441382)
山之内 誠 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (40330493)
さくま はな 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教 (00589202)
曽和 英子 神戸芸術工科大学, 付置研究所, 研究員 (80537134)
齊木 崇人 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (90195967)
長野 真紀 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科(研究院), 助教 (10549679)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 山車 / 宇宙山(須弥山) / ガルーダ / ナーガ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の集大成の成果として、2016年の7月には、「霊獣が運ぶ アジアの山車―この世とあの世を結ぶもの」を出版した。本出版ものは主にミャンマー、タイ、ラオス、バリ、日本の5カ国の造形性に富んだ山車に基づくものである。研究成果の内容を下にまとめる。「仏像を運ぶ黄金の霊鳥船―ミャンマーのカラウェー船」については、仏像を巡行の主役となる「カラウェー船」に焦点をあてたもの。上座部仏教を信仰するミャンマーの人々が産みだした、黄金の霊鳥を象る舟山車の、造形的な特質を明らかにした。「豊穣を招くナーガの舟山車―タイのチャク・プラ祭」については、ナーガを飾る「ルア・プラ・ナームの造形的な象徴」チャク・プラ祭における舟山車の構造原理や華麗なパレードの様子を明らかにした。「ガルーダとナーガのシンボリズム―動物信仰とタイの伝統文化」については、タイの伝統文化におけるガルーダ(鳥)とナーガ(蛇)のシンボリズムを明らかにした。「里山をゆくオフネ―信濃の舟山車の源流」については、北信濃に濃密に分布するオフネと呼ばれる様々な形態を有する舟山車の歴史的な変遷や伝播の過程をみてゆく。さらに、日本の舟山車を俯瞰し、「フネとは何か」、その意味を明らかにした。「龍の船・鳥の船―浄土の夢運ぶ中国・日本の舟山車」については、ミャンマーのカラウェー、タイの霊鳥の造形、霊獣・龍の造形が遥か日本へと、奈良・平安時代に到達していた。現世と来世を結ぶものとして、極楽へと死者たちの魂を運ぶものとして、日本にも伝えられていた…ということを明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)