2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25282079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
篠原 徹 滋賀県立琵琶湖博物館, 館長 (80068915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 浩之 筑波大学, 人間系, 准教授 (40159562)
井上 透 岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (30370993)
金山 喜昭 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (90350206)
佐久間 大輔 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (90291179)
杉長 敬治 国立教育政策研究所, フェロー (60440103)
戸田 孝 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (90359266)
濱田 浄人 独立行政法人国立科学博物館, 経営管理部, 計画・評価室長 (80280519)
松田 征也 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 総括学芸員 (00359267)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 博物館経営学 / 総合的全国調査 / 指定管理者制度 / 市民参画 |
Research Abstract |
研究代表者・研究分担者および日本博物館協会関係者あわせて17名で過去の「博物館総合調査」のレビューを行い、それに基づいて過去の調査との継続性を重視する項目と博物館の現代的課題に資する項目とを選定して、今回の「博物館総合調査」の質問項目を決定する作業を2013年9月まで実施した。今回は、調査依頼は従来通り郵便により行うこととしたが、回答はWebシステムによっても行えるようにすることとし、必要なシステムの整備を経て2013年11月末に対象の4,045館あてに調査依頼を行った。そして、2014年1月中に2,258館(56%)からの回答を得て、その結果に対してデータクリーニングおよび基本統計として平均値、中央値、最大・最小値の算出を行い、さらに詳しい分析が行える状態にまで整理した。 それと併せて、テーマ研究のうち「博物館総合調査」の結果を待たずに進めることができる状態にあった「指定管理者制度」に関する調査を、まずNPO等が運営する公立博物館を対象に実施した。対象として抽出した95館に対してアンケート調査を行い、56館(59%)から有効回答を得た。また、そのうち一部の館について訪問調査を行った。その結果、対象館の職員が館の運営にやりがいを感じ、利用者や地域住民との関係も良好である一方で、職員給与や人員配置、あるいは予算や施設に対して不満があるという傾向が見出された。 また、テーマ研究のうち「博物館の使命と市民参画」について、「博物館総合調査」の結果を待たずに進めることができる予備調査を行った。即ち、全国から大小の規模を有する対象館6館を選び、友の会の状況について訪問ヒヤリング調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最近の趨勢に合わせて調査に電子ネットワーク環境を活用したことが、順調な調査遂行に寄与したと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、総合調査の結果に対する分析を進め、報告書として公表する。そして、総合調査の結果を踏まえて、テーマ研究の方針を早急に策定し遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者相互の連絡調整や意見交換に電子的手段を効果的に活用できたため、実際に参集して会合を開催する必要が予定より減少したため。 次年度以降は成果公表のために実際に参集して打ち合わせを行う必要が高まると考えられるので、その費用に充当する。また、一部は各テーマ研究での現地訪問調査に充当し、調査の充実を図る。
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Research Products
(9 results)