2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25282203
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中田 由夫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00375461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 幸一 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80463826)
小林 裕幸 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70536218)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肥満 / 減量 / リバウンド / インターネット / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満者に対する減量支援後、長期的に減量した体重を維持することは非常に困難である。本研究では、肥満者を対象に3ヵ月間の減量介入をおこなった後、参加者が自宅で測定した体重と身体活動量がデータサーバに登録されるインターネット(web支援)システムを利用し、そのデータを基に支援者が定期的にフィードバックメッセージを送ることで、その後2年間の長期的減量維持が可能となるかどうかをランダム化比較試験により検証することを目的とする。 平成26年度までに、茨城県水戸市および筑西市をフィールドとして、研究参加者募集、ベースライン測定、集団型減量支援、3ヵ月目測定とランダム割付をおこなった。2地域合わせて133人がベースライン測定に参加し、119人が年齢40歳以上65歳未満、BMI 25以上40未満、メタボリックシンドローム構成因子(腹部肥満、血糖高値、脂質異常、血圧高値)を1つ以上満たす、という適格条件を満たした。3ヵ月間で初期体重の5%以上の減量を達成したのは95人であり、ランダム割付の結果、介入群47人、対照群48人に割り付けられた。 介入群に対してのみ、体重維持プログラムを提供し、月1回のフィードバックを個別におこなった。水戸市においては平成27年12月に、筑西市においては平成28年2月に、15ヵ月目測定をおこなった。あと1年間、介入および観察を継続し、27ヵ月目測定を経て、体重維持プログラムの有効性を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、平成25年度中に、1) UMIN-CTRへの臨床試験登録と研究実施計画書の英文化、2)利用するインターネット(web支援)システムの動作確認を兼ねたfeasibility study、3) 研究参加者のリクルートと3ヵ月間の減量介入、3ヵ月目測定を実施する、ことを予定していた。しかしながら、2) を進める中で、利用するインターネット(web支援)システムの改変作業が必要となり、研究実施計画書の見直し、倫理委員会への変更申請も必要となったことから、いずれも完了しなかった。 しかしながら、平成26年度には1)~4)をほぼ完了し、平成27年度に予定されていた体重維持プログラムの提供も順調に進行している。1)の研究実施計画書の英文化と論文投稿は現在進行中であり、平成28年度の課題とする。
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Strategy for Future Research Activity |
介入群に対するweb支援を、残り1年間継続する。水戸市においては平成28年12月に、筑西市においては平成29年2月に27ヵ月目測定をおこない、web支援による減量維持効果を検証する。
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Causes of Carryover |
平成27年度の研究計画はおおむね予定通りに進行しているが、研究実施計画書の英文化と論文投稿が完了していない。今後の成果発表を含め、平成28年度に繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究実施計画書の英文化と論文投稿、国際学会での成果発表を、平成28年度中に予定している。
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Research Products
(1 results)