2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヘルス・プロモーティング・スクール国際版認証システムの構築
Project/Area Number |
25282204
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡田 加奈子 千葉大学, 教育学部, 教授 (10224007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
衞藤 隆 東京大学, 教育学研究科(研究院), 名誉教授 (20143464)
中澤 潤 千葉大学, 教育学部, 教授 (40127676)
小宮山 伴与志 千葉大学, 教育学部, 教授 (70215408)
小林 潤 琉球大学, 医学部, 教授 (70225514)
北島 善夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (70260479)
磯邉 聡 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90305102)
小橋 暁子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60468395)
鎌塚 優子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80616540)
吉田 由美 目白大学, 看護学部, 教授 (80158477)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
友川 幸 信州大学, 教育学部, 准教授 (30551733)
山田 響子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (30710321)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヘルス・プロモーティング・スクール / ヘルスプロモーション / 認証システム / 表彰 / 学校 / 国際版 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヘルス・プロモーティング・スクール(以下、HPSとする)は、ヘルスプロモーションの理念に基づいた「学校の児童・生徒、教職員、保護者、地域住民、専門家等が連携・協力のもと、身体、精神・心理、社会的健康な学校づくりを自ら行い続けることができる学校」(衞藤他2004改変)のことをいう。本研究では、HPS推進のため、WHO/WPROが設置を目指しているHPS認証センター(優れた健康的な学校づくりを行っている学校をHPSとして認証する機関)の実現のため、世界的に用いることができる「HPS国際版認証システム(優れた健康的な学校づくりを行っている学校をHPSとして認証する基準、方法、プロセスなど)の構築」を目的とする。 そのために、本研究では、今年度は、①タイ、韓国、台湾の認証システムの調査を実施した。②アジアの調査結果をもとにそれぞれの国の特徴、長所、短所等をまとめた。③日本については、健康推進学校等のインタビュー調査を実施した。④認証システムにおける、重要な役割を担う、HPS評価票を改訂し、さらに、HPSプロセスモデルの開発を行った。⑤フィンランドにおいてコミュニティのHPSへの役割について現地調査を行った。 研究成果としては、現地見学と情報交換(2013年)等に基づいた、シンガポールのHPSの特徴についての論文を目白大学健康科学研究(紀要)に発表した。The 4th European conference on health promoting schoolsで出されたTHE ODENSE STATEMENT OUR ABC FOR EQUITY, EDUCATION AND HEALTHの公式日本語翻訳を行い、SHE(Schools for Health in Europe )のホームページに掲載した。望ましいHPS認証システムを構築するために,日本・韓国・シンガポールのHPS認証・表彰制度の特徴やラオス・タイのHPS関連研究について学会報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外のHPS認証システム調査は、先方の都合で実施できなかった国があったが、他はおおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1)引き続き、開発途上国のHPS認証システムの実態把握と開発途上国版HPS認証システムの開発を行う。 次に日本ならびに諸外国(シンガポール、香港、台湾、韓国等)の認証システム調査をもとに、2)国際版認証システム原案の作成、ならびに3)それらの改訂を行う。2)の国際版認証システム原案の作成については、具体的には、各国の専門家会議にて国際版認証システム原案の開発を行う。同時に、認証システムの意味、日本などに認証システムを導入するメリット・デメリット等についても、検討を行う。 そして、3)それらの改訂にあたっては、具体的には、(1)日本の学校を対象に、健康的な学校づくりを支援し、同時に認証システムを試行する。(2)日本の一般校、健康教育推進校表彰校を選び、認証システムに対するインタビュー調査を実施する。(3)台湾、韓国、Schools for Health in Europe等において認証システムに対する学校及び専門家インタビューを実施する。
* 台湾については、台湾アジア大学黄雅文教授、韓国については、YONSEI大学の南銀祐教授、ソウルサイバー大学の金美珠教授と共同で行う。
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Causes of Carryover |
先方の都合により調査が実施出来なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に実施する予定である。
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