2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of Religious Care for Loss and Greif and Care Provider Training
Project/Area Number |
25284015
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷山 洋三 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10368376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
得丸 定子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (00293267)
鈴木 岩弓 東北大学, 文学研究科, 教授 (50154521)
BECKER CARL.B 京都大学, 学内共同利用施設等, 教授 (60243078)
奥井 一幾 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 講師 (90755969)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 臨床宗教師 / 宗教的ケア / スピリチュアルケア / グリーフケア / ストレス軽減 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度にパイロット研究として大学生を対象にした経文聴取実験を行った。51日間の金魚飼育(愛着形成)の後、金魚の死を告知し(実際には生きている)、実験群には読経を聴取してもらい、対照群には室内で静かに過ごしてもらった。自覚ストレス(JPSS)、多次元共感尺度(MES)、不安尺度(STAI)、悲嘆尺度といった心理尺度と、s-IgA、α-AMYの生化学指標により、喪失体験前後の変化を測定した結果、生化学指標に有意差、ないし有意傾向が確認された。その成果は本年度、『仏教看護・ビハーラ』11号所収の論文として発表した。世界初の成果である。 このパイロット研究の課題を精査・修正し、本年度には、実際にペットロス(イヌ、ネコなど)を経験した市民を対象に同様のプランで実験を行った。ストレッサーはパイロットのような擬似的なものではなく、動画によってペットとの別れを想起してもらった。その想起後に2群に分かれて、実験群には読経聴取、対照群は静座してもらった。その結果、統計的に申し分ない水準で実験効果が明示された。日本ホスピス在宅ケア研究会久留米大会で発表しているが、そのレスポンスを受けて再分析・再検討中である。 このように、読経を「聴取する」という簡便な方法により、悲嘆ストレスが軽減されるということが客観的データによって実証できた。ただし、読経の文化的要素や音楽的要素など、その要因については明らかになっておらず、今後の研究の進展が期待される。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(28 results)