2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25284030
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲本 泰生 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70252509)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 秀典 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20183246)
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70209154)
上川 通夫 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80264703)
谷口 耕生 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (80343002)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 美術史 / 聖地表象 / 東アジア / 仏教美術 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度も研究分担者を中心に研究内容・方針について具体的な討議を重ね、当該テーマに沿った資料蒐集(図書 ・画像など)及び研究活動に従事した。12月23日には京都大学人文科学研究所でワークショップ(国際ワークショ ップ)を実施し、ドイツから招聘した外村中氏(ヴュルツブルグ大学)による「須弥山世界に関する諸説と東大寺大仏蓮弁線刻図について」ほか研究代表者の稲本、分担者の上川通夫、連携研究者の清水健、以上4名の研究報告が行われた。東アジア仏教美術における聖地表象の基盤をなす仏教の世界観、中国・日本仏教美術における聖地観の実態を浮き彫りにする内容であり、活発な討論がなされた。年度末には、三年間で計三回実施したワークショップで発表した研究者計10名が発表もしくは関連テーマで執筆した論考をとりまとめ、研究成果報告書『東アジア仏教美術における聖地表象の諸様態』(総244頁)として刊行した。
海外調査のうち特に顕著な成果があったのは8月28日~9月8日に中国四川省(広元皇澤寺、同千仏崖、梓潼臥龍山、四川博物院、大足石窟など)、12月14日~21日に江蘇省(蘇州博物館、南京大報恩寺など)で実施したものである。前者は中国の釈迦・阿弥陀造像、後者は舎利荘厳との関係から聖地表象の問題考える重視して遺跡・遺物を実査し、蒐集した資料は上記ワークショップ及び報告書掲載の論考に活用された。
国内調査に関しては11月、法隆寺寺務所で行った同寺所蔵五天竺図(甲本)の実査が特筆される。一方で同図の文字部分の翻刻作業を進め、完了させた。同図研究の成果は論考を付した資料集の形式で研究期間終了後に刊行する予定。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)