2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25284038
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
桂 英史 東京藝術大学, その他の研究科, 教授 (60204450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布山 毅 東京藝術大学, その他の研究科, 教授 (10336654)
長嶌 寛幸 東京藝術大学, その他の研究科, 教授 (10621790)
西條 朋行 東京藝術大学, その他の研究科, 講師 (50373014)
松井 茂 情報科学芸術大学院大学, その他の研究科, 准教授 (80537077)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 映像療法 / コミュニティケア / 地域精神医療 / ブリコラージュ / 質的研究 / アーカイヴ / ドキュメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域精神医療(コミュニティケア)における映像表現の治療的な役割を映像療法と位置づけ、その分野横断的な討議や試行を重ねながら、独自の表現形式をもたらすような実践を積み重ね、その利害関係者(医師、カウンセラー、精神衛生保健福祉士などの精神医療従事者)との相互依存的な表現の特質とその今日的な意義をあきらかにすることを目的とする。 最終年度の研究方法としては(1)「映像療法に関する映像アーカイヴスにおけるドキュメント(記録)と資料体(アーカイヴ)との識別」 (2) 「アートプロジェクト実践から映像アーカイヴ構築に至る学術的なプロセスと芸術表現との比較研究」 (3) 「映像アーカイヴスに関連する諸分野の学術的評価方法のスキームと理論的根拠」という3点に集約されよう。 これらの成果をまとめると以下の三点に集約される。第一はとりわけ美術など芸術表現の現場以外での、たとえば医療現場での映像表現は利害関係者によって、自らが持っているありあわせのスキルや機材を活用してやりくりしてブリコラージュしようとする行程が作品化のプロセスを観察することによってあきらかになった。第二は、テレビ番組のような与えられたものを巧みに活用し、とりわけ「ドキュメンタリー」を前提とする制作では、医療現場にあっても、自分の益になるように作り変える。医療現場にあって、参加を促すような制作手法にはテレビ番組を超えるような映像コンテンツのフォーマットを「発明」するようがある。第三は、本研究における映像アーカイヴスの試作は、医療関係者にも芸術分野の従事者にも共通するような基本的な要件や仕様を示している点でも、今後のアーカイヴス構築の可能性を示唆している。 以上、これら研究成果の一部は『アルス・プラクティカ〜社会芸術の技と芸』として青弓社より刊行準備中(2016年5月10日現在)を進めている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)