2014 Fiscal Year Annual Research Report
四国遍路の学際的総合研究-地域資料によるその実態解明と国際比較-
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25284124
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
寺内 浩 愛媛大学, 法文学部, 教授 (40202189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
胡 光 愛媛大学, 法文学部, 教授 (50612644)
川岡 勉 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90186057)
大石 雅章 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50152046)
町田 哲 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (60380135)
小幡 尚 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30335913)
長谷川 賢二 徳島県立博物館, 人文課, 人文課長 (00372227)
松永 友和 徳島県立博物館, 人文課, 主任学芸員 (40610316)
関 哲行 流通経済大学, 社会学部, 教授 (60206620)
大稔 哲也 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10261687)
弘末 雅士 立教大学, 文学部, 教授 (40208872)
小嶋 博巳 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (60186682)
稲田 道彦 香川大学, 経済学部, 教授 (70133155)
竹川 郁雄 愛媛大学, 法文学部, 教授 (60236445)
西 耕生 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30259452)
モートン 常慈 徳島文理大学, 人間生活学部, 講師 (40469333)
浅川 泰宏 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90513200)
矢澤 知行 愛媛大学, 教育学部, 教授 (60304664)
河合 眞澄 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (00169674)
石川 重雄 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (50636678)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 四国遍路 / 巡礼 / 日本史 |
Outline of Annual Research Achievements |
四国遍路関係資料の調査については、寺内浩、胡光、今村賢司らが45番札所岩屋寺、52番札所太山寺で資料調査を行い、多くの未発見・未整理の資料を整理した。このうち太山寺については『四国霊場第五十二番札所太山寺総合調査報告書(1)』を刊行した。海外巡礼地調査については、関哲行・山川廣司がスペイン、ギリシャ、トルコの各巡礼地に赴き、フィールド調査を実施した。 4月12日(土)に一般市民向けの四国遍路開創1200年記念特別公開講演会を開催し、モートン常慈が「四国遍路を世界へ、世界から四国遍路へ」、胡光が「四国遍路開創1200年と世界遺産への道 ―空海と弘法大師の足跡―」をテーマに講演を行った。10月4日(土)5日(日)に2013年度「四国遍路と世界の巡礼」公開講演会・研究集会を開催し、内田九州男が「『四国辺(遍)路道指南』諸本の比較」、矢澤知行が「中国・台湾の媽祖巡礼-その成立・展開・現状について-」をテーマに研究発表を行った。この講演会・研究集会の成果は年度末に『2014年度四国遍路と世界の巡礼 公開講演会・研究集会プロシーディングズ』として刊行した。 2014年は四国遍路開創1200年の年にあたるため、四国4県の美術館・博物館で特別展が開催された。図録も各県ごとに計4冊が刊行され、岡本桂典、長谷川賢二、町田哲、松永友和、胡光、今村賢司、三好賢子、御厨義道、上野進らが編集・執筆にあたった。 この他に、学会等で各人が講演や研究発表を行い、雑誌等に各人が研究論文を発表した。 このように本年度は国内調査、海外調査を行う一方で、四国遍路と世界の巡礼に関して多くの研究成果を公表し、研究を進展させることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
四国内の四国遍路関係資料の調査を行い、その成果を四国4県で行われた特別展「四国へんろ展」に反映させることができた。また、欧米の巡礼地調査を行い、四国遍路との国際比較研究を進めた。こうした成果は学会での講演や報告、雑誌や著書での研究発表というかたちで公表している。さらに、科研メンバーが愛媛新聞紙上に連載したものをまとめた冊子『四国遍路と世界の巡礼-愛媛大学研究最前線-』(2014年、総22頁)を刊行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
四国遍路関係資料の調査・掘り起こしを行い、四国遍路の歴史的実態を明らかにする。また、海外巡礼地のフィールド調査を実施して、国内外の巡礼との比較検討を学際的に行う。得られた成果は学会での発表や雑誌論文などにより公表する。
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Causes of Carryover |
諸般の事情により、国内資料調査及び海外巡礼地調査が計画通り行うことができなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において、予定している研究の他にこれらの調査を重点的に行って遅れをカバーする。
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Research Products
(34 results)