2015 Fiscal Year Annual Research Report
博物館における国際的な資料流通を素材とした明治期の文化交流史に関する基礎的研究
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25284130
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
白井 克也 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (70300689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 裕子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (60321551)
田良島 哲 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 課長 (60370996)
遠藤 楽子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 研究員 (60415619)
鬼頭 智美 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (80321553)
鈴木 希帆 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, アソシエイトフェロー (80633718)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日本史 / 西洋史 / 美術史 / 博物館学 / 交流史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幕末期における西欧の博物館との接触から、維新後における博物館の創設を経て、帝室博物館の成立に至る明治期を中心とした博物館史を、世界史的な視野で再構成するための基礎的な資料調査と研究を、特に所蔵品の流通に着目して行おうとするものである。 平成27年度は、この年度の研究対象である英国に関連して、特にスコットランド国立博物館(エディンバラ)、グラスゴー博物館(グラスゴー博物館)に関して、近代における文化財の交換と、日本美術収集の経緯を、文書資料と実際の作品の両面から調査した。加えて、オランダのアムステルダム国立美術館、英国のヴィクトリア&アルバート美術館における日本美術の展示状況、韓国の国立中央博物館における館史研究の現状に関する調査も行い、本研究の参考とした。 近代における交換ののちに文化財が国内で再び移管された場合があるため、その一例として九州国立博物館の所蔵作品を調査した。文化財交換に深く関連するウィン万博については、北海道大学で関連資料を調査した。これらに関連して,国内外の関連博物館・美術館等の研究者に聞き取り調査を行った。 東京国立博物館が所蔵する開館以来の文書類である館史資料のうち、目録類などを高精細なカラー画像でデジタル撮影した。平成26年度に撮影した『重要雑録』『動物録』については内容の目録を完成させるとともに、一部の文書については釈読を進めた。 このほか、研究代表者・研究分担者らによる勉強会を定期的に開催し、東京国立博物館が所蔵するライプツィヒ民族学博物館からの寄贈品,グラスゴー博物館寄贈品、クリストファー・ドレッサー寄贈品について調査した。 これらの成果は、平成28年3月17日に公開研究会「明治期博物館の国際的な文化財交換」を実施して公開した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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