2013 Fiscal Year Annual Research Report
多層化する国民国家システムの正統性の動態分析―セキュリティとデモクラシー
Project/Area Number |
25285044
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
押村 高 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (20169296)
齋藤 純一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60205648)
遠藤 乾 北海道大学, 法学政治学研究科, 教授 (00281775)
前田 幸男 大阪経済法科大学, 法学部, 准教授 (20511124)
山崎 望 駒澤大学, 法学部, 准教授 (90459016)
五野井 郁夫 高千穂大学, 経営学部, 准教授 (50586310)
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10171943)
岡野 八代 同志社大学, グローバルスタディーズ研究科, 教授 (70319482)
田村 哲樹 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30313985)
高橋 良輔 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (70457456)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 政治学 / 倫理学 / 国際協力 / 国際貢献 / 思想史 |
Research Abstract |
この間、それぞれの研究分担者において、文献の分析を中心に個別研究が進められてきた。その他にはメール審議等により、共同研究が図られて来た。 共同研究に関して、具体的には、法政大学を会場に二回の研究会を実施した。第一回研究会(2013年12月21日)においては、研究代表者・杉田敦の日本政治学会における報告論文を素材に、研究の大きな方向性について議論すると同時に、出席者から各自の研究の方向性について発表があり、討議を行った。研究代表者の論文は、現代における政治の「周辺化」、「脱領域化」を中心に議論を展開したものである。これを素材とする討論においては、グローバル化の進行と共に主権国家の役割が低下しつつある一方で、いわゆる地政学的な枠組みが再び一定の説得力をもち始めるような状況の変化も指摘された。 第二回研究会(2014年3月13日)においては、研究分担者の一人である高橋良輔が研究報告を行い、併せて今後の共同研究のあり方について議論を行った。高橋氏の発表は、現代の英語圏における、いわば地政学的な理論の再興について、批判的な分析を加えるものであった。また、研究終了時の成果報告についても、すでに出版社と交渉中であることが、研究代表者から報告された。これについて、各研究分担者において、今後自らの研究の進行状況に照らして、どのような論文を提出するか、次回の共同研究会において報告することが決定した。このように期間内に、ほぼ予定した内容の研究実績が蓄積され、次年度における方向性もほぼ固まったと言える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として、期間内に十分な研究成果が得られる方向で、各研究分担者のレベルで研究が進んでいる。目的意識もそれぞれにおいて明確であり、また、全体としての共有も図られている。 ただし、日程調整の困難等があり、一同に会しての研究会が必ずしも十分な回数開催できず、この点で若干の問題点が存在した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、各自において研究を進めると共に、その進行状況を全体として把握し調整するために、共同の研究会をより頻繁に開催することとする。なお、日程調整が困難である場合には、スカイプ等を利用した遠隔会議の可能性についても検討する。 その上で、共同執筆による著書の執筆を目途として、さらに研究の深化を図るものとする。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度、資料整理などの予定した作業が、一部、研究実施の遅れなどによって次年度回しとなったため。 次年度は早期に実施できる予定である。
|
Research Products
(29 results)