2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25285055
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
桑名 映子 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (50384657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 啓介 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (00305103)
石田 憲 千葉大学, 法経学部, 教授 (40211726)
松本 佐保 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40326161)
千葉 功 学習院大学, 文学部, 教授 (50327954)
飯田 洋介 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (50506152)
田嶋 信雄 成城大学, 法学部, 教授 (80179697)
君塚 直隆 関東学院大学, 文学部, 教授 (80331495)
川村 陶子 成蹊大学, 文学部, 教授 (80302834)
中村 綾乃 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 講師 (10467053)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際関係論 / 外交史 / 西洋史 / 東洋史 / 日本史 / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、平成26年度に予定通り4回の研究会を開催し、研究分担者および研究協力者がそれぞれ研究報告を行った。平成26年度に海外史料調査を予定していたメンバー全員が、史料調査を実施することができた。 6月21日に開催された第1回研究会では、今年度の研究計画と予算配分、平成27年度に予定されている招聘講演と研究発表会について協議した。この回には海外研究協力者のアンソニー・アダムスウェイトが、スカイプを通じ戦後期のフランス文化外交について報告し、研究分担者千葉功の共同執筆者加藤厚子は、日本映画による異文化交流と対外宣伝について報告した。7月19日の第2回研究会では、研究分担者野村啓介が幕末フランス外交代表の異文化経験について、また研究協力者である福島安紀子は、戦後日本の国際文化交流・文化外交について報告した。 夏期には研究代表者桑名映子、研究分担者石田憲、野村啓介、君塚直隆、飯田洋介、川村陶子、中村綾乃、研究協力者島田昌幸がそれぞれ海外史料調査を行った。 12月20日に開催された第3回研究会では、研究分担者松本佐保がレイヤードによるメソポタミア遺跡発掘、君塚がインド総督ハーディングとムスリム宥和政策、桑名がハインリヒ・クーデンホーフの日本滞在経験について報告した。 翌年3月21日の第4回研究会では、次年度の第65回日本西洋史学会大会で開催予定の小シンポジウムの計画が検討され、同じく次年度に予定している招聘講演と研究発表会の日程も決定した。その後中村がヴィルヘルム・ゾルフとサモア統治について、島田がウィーン駐在日本外交官のオーストリア=ハンガリー認識について、野村が幕末フランス外交代表の異文化経験について報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、予定通り平成26年度に4回の研究会を開催し、ほぼ順調に各メンバーの研究報告を行うことができた。海外史料調査についても、前年度予定していたが事情により実施できなかったメンバー、今年度から研究分担者となったメンバーも含め、予定通り全員が実施することができた。 招聘講演については、講演者側の事情により、平成27年度の6月に実施することになったが、この点をのぞけば、おおむね順調に研究が進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の対象とする時代とテーマについては、前年度の決定通りとする。すなわち、旧外交期と両大戦間期の新外交の時代だけでなく、日本、イギリス、フランス、ドイツの4カ国については、戦後の文化外交およびパブリック・ディプロマシーの展開までを含めて分析する。ただし、異文化交流や文化外交のあり方を、時代ごとに明確に区分することは難しいため、むしろテーマ別に整理する方が生産的と思われる。 次年度は研究の総まとめの時期である。5月の小シンポジウムと11月の研究発表会を通じて、各メンバーによる個別研究の完成度を高め、それとともに全体としての整合性に配慮し、個別テーマ間の相互連関性をも明らかにしていきたい。
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Causes of Carryover |
平成26年度に予定していた招聘講演を、講演者側の事情により平成27年度に開催することになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
3回の招聘講演を平成27年6月に開催する。日程は以下の通りである。 6月26日(金)東京大学教養学部(駒場)19時~20時30分、6月28日(日)聖心女子大学 14時~15時30分、6月29日(月)京都大学人文科学研究所 15時~18時。
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