2014 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク産業の改革の経済効果と競争政策上の課題
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25285077
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
柳川 隆 神戸大学, 社会科学系教育研究府, 教授 (60247616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉水 文雄 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50179363)
池田 千鶴 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40346276)
水野 倫理 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60589315)
草薙 真一 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (40285333)
吉野 一郎 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (90267922)
播磨谷 浩三 立命館大学, 経営学部, 教授 (90347732)
明城 聡 法政大学, 経済学部, 准教授 (70455426)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ネットワーク産業 / 電力 / ガス / 規制改革 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、電力・ガス事業を中心に、ネットワーク産業の制度改革の経済効果と競争政策上の課題の分析を通じて、望ましい制度改革について研究することを目指す。 平成26年度のチーム全体の主な研究として、電力・ガス事業改革の実態調査を行った。第1に、アメリカにおける卸電力市場の動向、及び市場監視の現状について、大手電力コンサルタント企業のBrattle Group、大手送配電会社のPJM Interconnection、電力市場監視企業のPotomac Economics、米国連邦エネルギー規制委員会にヒアリングを行った。第2に、アメリカでのシェールガス開発をはじめとするエネルギー市場の状況、及び日系エネルギー企業のアメリカ進出の状況について、東京ガスアメリカ、ジェトロ・ヒューストン、石油天然ガス・金属鉱物資源機構ヒューストン事務所、大阪ガスUSAヒアリングを行った。また、山田光氏(スプリントキャピタルジャパン代表取締役)を招いて研究会を行った。 また、各メンバーの研究として、草薙が上記ヒアリングの成果として、米国のエネルギー市場監視と米国のシェールガス革命について研究成果を出したほか、明城が都市ガス市場への参入や再生可能エネルギーについて、柳川が独占企業の抱き合わせ販売の研究、泉水が独占企業のマージンスクイーズ、不当廉売、抱き合わせ割引、池田が上方通信分野における規制改革、吉野が費用ベースの接続規制と投資、について、それぞれ研究成果を生み出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の2年目として、電力・ガス市場改革についての研究が進展した。特に、アメリカにおける卸電力市場の動向、及び市場監視の現状について、及びアメリカのシェールガスをはじめとするエネルギー市場の動向を調査できた。また各メンバーが本研究課題に関する論文や学会報告の蓄積を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は平成26年度に十分にできなかった欧州の電力・ガス市場改革について継続的に調査を実施するとともに、最終年度となる平成28年度の最終研究成果報告を目指して各メンバーが研究成果の蓄積を図っていく。
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Causes of Carryover |
年度末に開催予定であったワークショップが都合により次年度初めに繰り越しになった。また次年度の海外調査の費用不足が懸念されたため一部を繰り越しすることとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度のワークショップの開催及び海外調査の費用等に充当する。
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Research Products
(17 results)