2015 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク産業の改革の経済効果と競争政策上の課題
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25285077
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
柳川 隆 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60247616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉水 文雄 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50179363)
池田 千鶴 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40346276)
水野 倫理 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60589315)
草薙 真一 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (40285333)
明城 聡 法政大学, 経済学部, 准教授 (70455426)
吉野 一郎 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (90267922)
播磨谷 浩三 立命館大学, 経営学部, 教授 (90347732)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ネットワーク産業 / 電力 / 規制改革 |
Outline of Annual Research Achievements |
全体での主な研究として、欧州の電力・ガス市場の実態についてのヒアリング調査を行った。①ACERにて、Alberto Pototschnig (Diretor)をはじめ計9名の専門家から欧州における電力・ガス市場のネットワーク規制、マーケットモニタリングおよびREMITについて、②ドイツのMonopolkommissionにて、Marc Bataille (Senior Economist)とThomas Weck (Legal Analyst)からドイツの電力・ガス市場改革の成果について、③BNetzAにて、エネルギー部門のEconomistのStefan Arent、Sylvia Spruck、Anne Baguette からドイツの電力・ガス市場のネットワーク改革について、④同じくKarsten Otte (Director of BNetzA, Head of Railway Regulation Department)からドイツにおける電力改革と鉄道市場改革法案について、⑤T-Powerにて、Christian Vermeiren (Managing Director)、Eldert Tollenaar (Plant Manager)、Benjamin Penders (Operation Manager)から電力改革について、それぞれヒアリングを行った。 個人の主な研究として、柳川はリスク社会における経済政策―原発のリスクを考える―、草薙は米国のエネルギー市場監視、および電気事業の法的分離のリスクと対応、明城聡は都市ガス産業の生産性と規制緩和の分析、池田は電気通信分野における寡占化・グループ化・連携サービスへの対応と規律、播磨谷は地域金融機関の支店拡張の効率、泉水は独禁法における課徴金制度の機能、問題点、法改正のあり方について、それぞれ論文発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の3年目として、電力・ガス市場改革についての研究が進展した。特に、平成27年度は平成26年度に十分にできなかった欧州の電力・ガス市場改革について継続的に調査を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成28年度には、これまでの研究成果のまとめとなるワークショップを開催するとともに、最終研究成果の報告を目指して各メンバーが研究成果のいっそうの蓄積を図っていく。
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Causes of Carryover |
平成28年度に本科研の最終成果報告のためのワークショップや国際学会参加のための旅費支出が大きくなることが予想されたため、旅費を次年度使用にまわした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終成果報告のためのワークショップのための旅費
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Research Products
(15 results)