2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of appropriate measure and novel psychological therapy for fear of recurrence among patients with life-threatening disease
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25285194
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
明智 龍男 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80281682)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 不安 / がんサバイバー |
Outline of Annual Research Achievements |
乳がん術後、無再発で経過している50歳未満の若年女性患者に対する再発不安に対してスマートフォンを用いた問題解決療法の効果を予備的に検証するための臨床試験を実施した。対象は、名古屋市立大学病院乳腺外科通院中の20歳以上50歳未満で手術からの経過が6ヶ月以上36ヶ月未満の再発転移のない乳がん女性(注:年齢を50歳未満に限るのは、我々の先行研究で、乳がんの再発不安・恐怖のハイリスク群であることが示されているため)とした。対象者は研究者からメール及び電話による治療継続の支援を受けながら、8週間スマートフォンアプリで問題解決療法を実施した。本研究の主要評価項目は、乳がん患者の再発不安を測定することができるConcerns About Recurrence Scale (CARS)日本語版とした。目標症例数は我々の先行研究の結果をもとに生物統計家に相談し、当初の予定とは異なり38名となった。対象者38名の平均年齢は44歳(標準偏差 5、範囲 29-49歳)、婚姻している者が68%、短大卒以上が58%、フルタイムで仕事をしている者が42%であった。がんの病期に関しては、I期/II期/III期が、各々、24%/66%/10%であった。術後期間は6か月~1年までの者が最も多く45%、続いて1~3年の者が34%と続いていた。各々58%/74%/26%/63%が、放射線療法/化学療法/トラスツブマブ/内分泌療法を受けていた。研究に参加した38名のうち1名のみが健康問題により4週から8週の間で研究参加を辞退した。CARS総スコアは経時的に有意に減少し、介入開始前と開始後8週、および介入開始後4週と開始後8週の間に有意差がみられた。今回の研究からスマートフォンを用いた問題解決療法が乳がんサバイバーの再発不安・恐怖の軽減に有用である可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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