2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25285215
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
湯浅 恭正 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60032637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 敦志 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10325136)
原田 麻詠(永田麻詠) 梅光学院大学, 子ども学部, 講師 (10612228)
原田 大介 福岡女学院大学, 人間関係学部, 講師 (20584692)
稲田 八穂 筑紫女学園大学, 人間科学部, 准教授 (20612518)
新井 英靖 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30332547)
窪田 知子 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30599254)
今井 理恵 日本福祉大学, 子ども発達学部, 准教授 (30611157)
石橋 由紀子 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (60403309)
吉田 茂孝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60462074)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インクルーシブ授業 / 国際比較 / 研究授業 / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は発達障害児を含めた学力困難児の学力向上に寄与するインクルーシブ授業の方法を究明するために,①インクルーシブ授業実践を先駆的に進めてきたイギリスやドイツのインクルーシブ授業の原理と方法を明らかにした上で,②日本の小・中学校がインクルーシブ授業を実践できるようになるための授業方法および教師養成プログラムを開発することを目的とするものである。研究二年目の2014年度は、海外研究と国内研究とを同時並行的にすすめた。 まず、海外研究においては、ドイツの学校視察を行い、ドイツにおけるインクルーシブ授業づくりの現状を視察するとともに、ドイツ・インクルーシブ教育の動向とドイツ・インクルーシブ教育の発展に寄与した研究者(フォイザーやザイツ)の理論について整理した。また、イギリスのインクルーシブ教育については、イギリス国内でインクルーシブ学校として発展したいくつかの学校のカリキュラムや授業づくりの方法について資料を収集し、その原理と実践方法についてまとめた。 国内のインクルーシブ授業については、研究分担者の所属する地域の小学校および中学校を訪問し、研究授業の参観をするとともに、当該学校の教職員と配慮を要する児童の特徴とインクルーシブ授業の方法について分析した。これらの研究成果の一部については、日本教育方法学会のラウンドテーブルにおいて報告し、議論するとともに、その内容を書籍にして刊行するための検討を重ねた。 今後、2014年度までに検討された日本・ドイツ・イギリスのインクルーシブ授業に関する原理や実践方法を研究成果報告書としてまとめるとともに、研究成果の一部を書籍として刊行し公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
科学研究費補助金を受けている研究代表者および研究分担者で検討を重ね、それぞれの研究課題について原稿を執筆した。それをインクルーシブ授業に関する現場の教員向けのテキスト本として発刊できる運びとなり、研究最終年度内に研究成果を公表することができるため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度にはドイツやイギリスのインクルーシブ授業に関する動向と課題を含めた研究報告書を作成し、学術的な知見を集積し、公表できるように研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
海外調査の支出が計画よりも少額で済んだことが次年度使用額が生じた理由である。また、研究メンバーでインクルーシブ授業の理論的検討を重ね、理論書を刊行することに注力したため、実践現場に出向く回数が当初の予定より少なくなったことも次年度使用額が生じた理由の一つである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究最終年度ではあるが、欧州を訪問し、インクルーシブ授業に関する調査研究を継続して行い、海外の知見を集積したい。また、研究最終年度には研究分担者で集まり、研究成果報告書の内容について吟味する機会を設けたいと考えている。
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