2014 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の職業的資質形成の構造変容に関する比較縦断的研究―専門学修と就労経験の役割
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25285229
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
寺田 盛紀 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80197805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 康浩 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (10345465)
坂本 將暢 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (20536487)
清水 和秋 関西大学, 社会学部, 教授 (40140248)
石嶺 ちづる 自由が丘産能短期大学, その他部局等, 講師 (80551655)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 職業能力 / 職業観 / 職業的資質 / 大学生 / 国際比較 / 縦断研究 / キャリア経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年においては、おもに、25年度に実施した本縦断研究の1回目のアンケート調査の分析を行った。具体的成果としては、(1)TERADA, Moriki/POPOVICH, Jacob/LEE, Myung-hun/NA, Seung-il (2014) International Comparative Study on the Structure and the Formation of Vocational Competencies for Vocational College Students: Japan, USA and South Korea. Proceedings of 10th Conference of Asian Academic Society of Vocational Education and Training (AASVET), Tokyo, 2014.10.20. , 112-118.と(2)寺田盛紀・イーサンミン・石嶺ちづる・清水和秋(2015) 大学生の職業的資質形成に関する国際比較研究―日本・アメリカ・ドイツの4大生と短大・職大生の比較―, 生涯学習・キャリア教育研究 第11号, 33-45. , 2015.03 で発表を行った。 要旨は以下の通りである。① 4か国1244人の初年次生に対する職業能力30項目、職業観27項目の因子分析から、職業能力6因子(仕事マネジメント力、語学教養力、技術力、コミュニケーション力、身体運動力、組織適応力)と職業観5因子(自己実現志向、社会・貢献志向、生活・安定志向、リーダー・富裕家志向、職人志向)を抽出した。 ②これらの形成を促すキャリア経験的、学修的要因との関連(1要因分散分析)を4か国全体のデータから見ると、専門学習やアルバイト、ボランティアの能力形成効果が確認された。インターンシップは未経験者が多く、この段階では効果が確認できなかった。 ③国もしく性との2要因との関連(分散分析結果)をみると、性や学校種はそれほど見られず、むしろ国の違い、教育、労働市場などの要素の効果が大きかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の実績のように、国内外の会議・大会、学術誌に発表、ないし投稿中である。また、代表者だけでなく、データを共有し、各国の協力者もそれぞれ成果発表を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
データが多く、分析事項も多いので、遅れが生じないよう、若干分析者を補完し、作業スピードを上げたい。 本年は縦断調査も2回目であり、パネル調査なので、2年前の日調査者のアック日名確保に万全を期したい。
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Causes of Carryover |
中間的な成果発表の国際ワークショップが、日程調整ができず、次年度に延期になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度中頃に名古屋で国際会議を開くので、その招聘費用、会議費で消化する予定である。
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Research Products
(7 results)