2016 Fiscal Year Annual Research Report
人格形成の中核となる幼・小・中連携による道徳教育推進プログラムの開発に関する研究
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25285250
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
押谷 由夫 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50123774)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 道徳教育の抜本的改善・充実 / 幼・小・中連携教育 / 「特別の教科 道徳」 / 総合単元的道徳学習 / 子どもの道徳学習コミュニティーづくり |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は学習指導要領全体の改訂作業が行われ平成29年3月に改訂学習指導要領が告示された。それに合わせて平成27年3月に告示された「特別の教科 道徳」の学習指導要領も再検討が行われ、教育課程全体における道徳教育、「特別の教科 道徳」の位置づけや役割がより明確にされた。それらの動きに合わせて学校現場では道徳教育の抜本的改善充実についての研究実践が積極的になされた。そのことを踏まえて、再度幼・小・中連携の道徳教育推進プログラムの修正と確認を必要とした。そのため、これから求められる新教育課程における道徳教育の位置づけと役割を考慮して、さらにスクール・マネージメントやカリキュラム・マネージメントの視点も考慮し、プログラムの改善を図った。 また、イギリスにおける道徳教育、市民教育について現地調査研究を行った。公立学校においてホームページには国の具体的方針が示されそれに基づきそれぞれの学校でどのように展開しているかが示されている。地方自治の強い印象のあるイギリスにおいて教育の成果を上げるために国からの方針を各学校においてどう取り組むかを主体的に考えている。それをどのように取り組んでいるかを視察してきた。そのような仕組みも日本の道徳教育の推進にとって参考にすべきだと思った。また学級経営、学校経営という視点から道徳教育を考え取り組んでいることも確認できた。それらを分析し、道徳教育推進プログラムの改善を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、リアルタイムで改善が進められている道徳教育の在り方について研究し提案するものであるため、研究期間内における道徳教育改革とかかわらせて研究を進めていく必要がある。したがって研究の進度そのものは順調であるが、改革の動向に注目することが重要であることから、若干の研究計画の変更を余儀なくされる。 また、世界の社会情勢の変化を反映して各国においても道徳教育の取り組みに変化がみられる。そのような動向もできるだけ最新の情報を踏まえて本研究を推進する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
開発している道徳教育推進プログラムについてさらに実践を通して改善を図るとともに、発表する機会を設ける必要がある。また外国の道徳教育についての最新の情報をもとに研究の充実を図る必要がある。本研究を延長して進めたい。
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Causes of Carryover |
本研究のテーマである道徳教育改革が現在急速に進められている。それらを分析し最新の情報をもとに道徳教育推進プログラムの開発を行い提案する必要がある。また世界的に社会情勢が変化しており、各国の道徳教育はそれらの変化に対応して改善が図られている。そのような実態も研究に反映させる必要があることから次年度の研究に予算を残し、研究を継続しようと計画した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
道徳教育推進プログラムをさらに精緻化することを中心として、研究成果の発表や我が国の優れた道徳教育実践の収集分析、外国の道徳教育改革の情報収集分析などを通して、最新の情報を採り入れた提案を行う。
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