2015 Fiscal Year Annual Research Report
次世代時間反転対称性の破れ探索実験(TRIUMF-MTV実験)
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25287061
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
村田 次郎 立教大学, 理学部, 教授 (50360649)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 対称性 / ベータ崩壊 / 放射線検出器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、不安定原子核のベータ崩壊における、時間反転対称性の破れの探索実験を、カナダのTRIUMF研究所において推進した。TRIUMF研究所にて供給される、偏極リチウム8のビームを停止させ、ベータ崩壊によって放出される電子の金属薄膜からのMott散乱の左右非対称性の有無を検証する実験である。本研究では、円筒型ドリフトチェンバーを用いたMott散乱の分析システムを完成させ、試験を進めた。偏極リチウムビームのベータ崩壊に伴い、ベータ線の放出角度異方性が生じるが、その異方性に起因する系統効果の検証を進め、大きく分けて二つの効果が生じる事が明らかとなった。また、並行してデータ収集システムの構築も行い、こちらは世界最高精度の時間反転対称性の破れを探索するにあたって、十分な高速性能を発揮する事を確認する事が出来た。系統効果は系統誤差を生み、最終的な測定精度を決定する。その為、偏極ビームのみならず、放射線源を用いた数多くの試験を重ね、その性質を理解する事が出来た。それに基づき、有効な抑制方法と解析方法を考案する事が出来、今後の将来的な研究へ発展させる礎を築くことが出来た。これらの成果は国際会議等で発表した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] TRIUMF-MTV実験の為のスピンフリップに同期する系統性抑制法の開発2016
Author(s)
坂元祐子, 馬場秀忠, 榎園昭智, 後藤文也, 羽取美令, 稲葉尚輝, 川村広和, 北口雅暁, 益田英和, 長島徹, 二宮一史, Robert Openshaw, 尾崎早智, Matthew Pearson, 清水裕彦, 清水裕太, 田中祐太郎, 田沼良介, 渡辺悦子, 横橋麻美, 村田次郎
Organizer
日本物理学会 第71回年次大会
Place of Presentation
東北学院大学(宮城県・仙台市)
Year and Date
2016-03-19 – 2016-03-22
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