2015 Fiscal Year Annual Research Report
バラストタンク最上部の塗膜下腐食進展メカニズムの解明
Project/Area Number |
25289318
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大沢 直樹 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90252585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 隆志 国立研究開発法人 海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (70392694)
高田 篤志 国立研究開発法人 海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (90470054)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 塗膜下腐食 / バラストタンク / セルオートマトン / スクライブ試験板 / エッジ腐食 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度に開発したセルオートマトン塗膜損傷・腐食減耗一貫解析法で,実船調査結果とスクライブ塗装鋼板腐食試験結果から,鋼種の別を考慮してセルオートマトン解析パラメタを決定する手法を開発した.開発手法により計算したスクライブ試験板の塗膜劣化部面積,平均化腐食部断面の幅・最大深さ・断面形状は計測結果と良好に一致した.これらの結果は本研究で開発した解析手法および解析パラメタ決定法の有効性を示している.従来鋼と耐食鋼の解析パラメタの相違は,耐食鋼において塗膜劣化・フクレ下腐食に加速効果を有する塗膜消失部の影響範囲が狭くなり,塗膜消失部による急激な塗膜劣化が緩和される現象に対応していると解釈できる.塗膜欠陥・薄膜部のない塗膜にスクライブを入れた試験板では塗装寿命に便宜的な値を用いても実験結果と一致する計算結果を得ることができる.しかし,実船バラストタンクの解析では,薄膜部・塗膜欠陥部の塗装寿命と塗装寿命劣化加速率の確率分布を合理的に決定する必要がある. バラストタンク内構材フリーエッジには,就航後短期間で長い発錆が確認される.この現象を,薄膜部に点状欠陥が群発してそれが連結して生じるとモデル化した“スパッタリング”を開発した.このモデルではスパッタを1×1セルの塗膜点欠陥とし,通常塗膜より大幅に短寿命なT0確率分布を与える.スパッタリング領域は,パネル内の2次元群生では円形,エッジ等では線状とした.従来鋼の4.8年,7.3年エッジ部塗膜損傷を概ね再現できるスパッタリングモデル計算パラメタを見出した.腐食パラメタを耐食鋼の値に変更し,従来鋼エッジ部のスパッタ塗装寿命を一律に1.5年延伸すると,耐食鋼の7.3年エッジ部塗膜損傷を概ね再現できた.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Development of Under-film Corrosion Simulation Mehod based on Cellular Automation2016
Author(s)
Osawa, N., Kanou, Y., Kawamura, Y., Takada, A., Shiotani, K., Takeno, S., Katayama, S., Kristov, I.W.
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Journal Title
Proc. The 35th Int. Conf. on Ocean, Offshore and Arctic Enginnering (OMAE2016)
Volume: 1
Pages: Paper 54508
Peer Reviewed
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