2015 Fiscal Year Annual Research Report
ケメリンと他のアディポカインの相互作用の解析によるウシ体脂肪蓄積と脂質代謝の解明
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25292158
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
盧 尚建 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90322130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 恵一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (70362150)
萩野 顕彦 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (80156249)
芳賀 聡 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (90442748)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ウシ / ケメリン / 乳腺組織 / 肝臓組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、泌乳期の乳腺組織と離乳前後の肝臓組織においてケメリンとその受容体の発現量を調査した。 1)泌乳期・乾乳期の乳牛におけるケメリンとその受容体(CMKLR1、CCRL2、GPR1)の遺伝子発現変化を検討し、生体内におけるケメリンの役割の解明を試みた。泌乳期(初・中・後期)または乾乳期のホルスタイン種乳牛より乳腺組織をサンプリングし、qRT-PCRによりケメリンおよびその受容体のmRNA発現量を測定した。また、ホルスタイン種乳牛4頭から定期的(分娩予定4週前~4週後)に肝臓を生検し、上記と同様の解析を行った。乳腺におけるケメリン、CMKLR1およびCCRL2発現量は泌乳期に比べ乾乳期において有意に増加した。周産期の肝臓においてCMKLR1発現量は分娩10日前・10日後において有意に増加していた。以上より、乳牛においてケメリンは周産期の肝臓の代謝調節ホルモンと乾乳期の乳腺におけるケモカインとしての役割を持つことが示唆された。 2)離乳前(1.5ヶ月齢、n=6)または離乳後(3.5ヶ月齢、n=8)の黒毛和種牛(雄)より、肝臓、脂肪組織(皮下、腸間膜、腎周囲、精巣周囲)、腰最長筋をサンプリングし、mRNAまたはタンパク質発現量を解析した。ChemerinのmRNA発現量は腸間膜脂肪組織において離乳前と比較して離乳後に増加した。Chemerinのタンパク質発現は肝臓において離乳後に顕著に減少したが、腸間膜脂肪組織では変化が無かった。また、ケメリン受容体のmRNA発現量についてはCCRL2およびGPR1が肝臓において離乳後に増加した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)