2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developments for new tick prevantion tageting Toll signal pathway
Project/Area Number |
25292173
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
田仲 哲也 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (00322842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 智英 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (50383667)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マダニ / Toll 様関連因子(TLR) / TRAF関連因子(TRAFD1) / ディフェンシン / フェリチン / ペルオキシレドキシン / グルタチオンSトランスフェラーゼ / リポソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
[全体構想] 全世界の人獣に甚大な被害を与えているのにもかかわらず、未だ有効で安全な防御・治療法が確立されていないフタトゲチマダニの新規防圧法を最終目標とする。我々はマダニの吸血および病原体感染防御において重要な役割を担うと考えられるToll情報伝達経路を構成するToll様受容体(TLR)とTRAF関連因子(TRAFD1)を阻害標的するRNA干渉法とワクチンを開発し、マダニ防圧に活用することを本研究の最終目標とした。 [今まで得られた成果] そこで、マダニの吸血および病原体感染防御において重要な役割を担うと考えられるToll 情報伝達経路を構成するToll 様関連因子(TLR)とTRAF関連因子(TRAFD1)の同定・特性についてRNA干渉法を用いて解明した。発育期別のマダニおよび各吸血日数別の成ダニ個体とその臓器のTLRとTRAFD1遺伝子並びにタンパク質の発現動態を調べたところ、TLRとTRAFD1の発現は吸血に伴って増大するが、飽血後数週間で著しく減少することが分かった。また、間接蛍光抗体法によりTLRとTRAFD1はマダニの唾液腺、中腸、卵巣の細胞膜付近に局在していることが分かった。さらに、TRAFD1遺伝子をノックダウンすると、成ダニの吸血および産卵数に影響はないが、マダニの自然免疫関連分子であるディフェンシン様分子の発現が抑制された。一方、TLRはマダニによって媒介するバベシア原虫の増殖を抑制する機構に関与することが分かった。以上の結果より、TLRとTRAFD1はマダニの吸血や産卵には影響しないが、マダニの自然免疫系を制御する重要な分子である可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] 2-Cys peroxiredoxin is required in successful blood feeding, reproduction, and antioxidant response in the hard tick Haemaphysalis longicornis2016
Author(s)
Kusakisako, K., Galay, RL., Umemiya-Shirafuji, R., Hernandez, EP., Maeda, H., Talactac, MR., Tsuji, N., Mochizuki, M. and Tanaka, T.
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Journal Title
Parasit. Vectors
Volume: 9 (1)
Pages: 457
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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