2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25293104
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
山岡 吉生 大分大学, 医学部, 教授 (00544248)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヘリコバクター・ピロリ / 胃がん / 病原因子 / 動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
Helicobacter pylori(ピロリ菌)のOuter inflammatory protein (OipA)とCytotoxin associated gene product (CagA)は重要な病原因子であり、OipAは私のグループが発見・命名した。胃上皮細胞を用いたin vitroの系ではOipAはSTAT1/3経路およびERK経路の活性化に関与し、CagAはSHP-2への結合を介してERK経路に関与する。しかしOipAとCagAのin vivoでの役割は確定されていない。 本研究では、IL-6ファミリーのレセプターであるgp130上のSHP-2結合部位が欠損したノックインマウス(SHP-2→ERK経路は欠落し、STAT1/3経路は過剰活性化)にoipAおよびcagA遺伝子を変異させたピロリ菌を感染させて、腫瘍形成を観察し、さらに分子生物学的手法を用いて、OipAとCagAのin vivoでの役割を探求することを目標とする。 感染実験では、各種ノックアウト菌が感染成立しないという結果に終わってしまったため、OipAの生成に方向転換をすることとした。一般的に膜タンパク質の精製は困難を極めるが、様々な条件を駆使して、大腸菌を用いて全長のrecombinant OipA (rOipA)の精製に成功しOipAを含む病原因子群が、ピロリ菌の細胞膜上において複合体を形成していることを見出した。これらのデータをもとに新たな研究費獲得にも挑戦し、今年度から、ピロリ菌病原因子複合体による疾患発症機構というタイトルで、新たに基盤(B)を獲得することができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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