2014 Fiscal Year Annual Research Report
HTLV-1bZIP factorによる炎症性関連疾患発症機構の解析
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25293219
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松岡 雅雄 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10244138)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | HTLV-1 / HBZ / 炎症 / Foxp3 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.HTLV-1 bZIP factor(HBZ)による炎症誘導、発がんにおけるインターフェロンガンマの重要性を明らかにするために、HBZトランスジェニックマウスとインターフェロンガンマノックアウトマウスの交配実験を行い、炎症、発がんの抑制が起こることを見出した。 2.HBZ-Tg/IFN-gamma KOマウスにおけるケモカイン受容体の発現を解析し、CXCR3発現、CXCL10で誘導される遊走能を明らかにした。 3.HBZ-Tg/IFN-gamma KOマウスでも、遅れて炎症が起こり、その機序としてCCR4の関与が考えられること示した。 4.インターフェロンガンマ欠失によりCCR9発現が低下しており、その炎症への関与が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでにIFNgamma欠損により炎症、発がんが著しく抑制されることから、HBZによって産生が亢進するIFNgammaが炎症・発がんに重要な役割を果たしていることが明らかになった。
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Strategy for Future Research Activity |
HBZ-IFNgammaを介する炎症・発がん経路に関して更に解析を進め、HBZによる病態の関与を明らかにする必要がある。
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Causes of Carryover |
平成26年12月に交配させたマウスの解析を行っていたところ当初の予想に反してCXCR3のCD4 Tリンパ球遊走への関与が少ないことが明らかになった。研究遂行上、この現象の本質を見極めることが不可欠であることから、CXCr3リガンドであるCXCL10ノックアウトマウスとの交配実験を行い病態に対する影響を解析した上でHBZによるエピゲノム変化の解析を行う必要が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
CXCL10ノックアウトマウスとの交配実験を行い、その表現性、CD4 Tリンパ球の遊走能、サイトカイン産生能、等の解析を行う。HBZによるエピゲノム変化の解析をChIP seqで行う。
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Research Products
(24 results)