2015 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症における遺伝要因構築の新規認識方法の開発ー失われた遺伝率を求めてー
Project/Area Number |
25293253
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岩田 仲生 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (60312112)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 精神科遺伝学 |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症のリスクとして、頻度の高いSNP、稀なSNVの関連性を検討する解析を行い、包括的な統合失調症の遺伝的リスクの検討を行った。 頻度の高いSNP関連解析として、統合失調症2000名と、正常対照者3000名の全ゲノム関連解析(GWAS)を施行したが、最も有意な関連でも、P-10-7レベルと、ゲノムワイドな有意水準に達するSNPは同定できなかった。 他方、500名の統合失調症サンプルを用い、1Mbに渡る候補遺伝子(既報のGWASをもとに選出)のターゲットシーケンスを行い、loss of functionとなりうる50個のSNVとIns/Delについて、2000名の統合失調症と同数の正常対照者で関連解析を行った。しかし、ここでも有意な関連を認めることが出来なかった 遺伝的スコアとして、polygenicモデルを用いて、リスクとなりうるSNP/SNVが統合失調症で多いかを検討した。本解析では、2個のデータセットが必要であるため、恣意的にGWASデータを2個に分割し、一つのデータセットでリスク定義、もう一つのデータセットでリスクSNPのエンリッチを調べたところ、有意に統合失調症に高いpolygenic scoreを認めた。 本結果により、頻度の高いSNPは、統合失調症のリスクは現時点で確実に存在することが判明したが、その寄与率からは、予測が将来的に可能とすることは、莫大なサンプル数が必要となることが推測された。また、稀なSNVなどによるrare variantの寄与は、現在のところ不明であり(我々のSNV/CNVの発見自体が検出力不足の可能性が高いため)、さらなるサンプル数を用いたhigh effect sizeを持つ稀な変異を同定することが必要である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Genome-wide environment interaction between depressive state and stressful life events.2016
Author(s)
Ikeda M, Shimasaki A, Takahashi A, Kondo K, Saito T, Kawase K, Esaki K, Otsuka Y, Mano K, Kubo M, Iwata N.
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Journal Title
J Clin Psychiatry
Volume: 77(1)
Pages: e29-30
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant