2015 Fiscal Year Annual Research Report
歯髄幹細胞/前駆細胞のサブポピュレーションの解明:分化能・由来・微小環境との関連
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25293371
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻極 秀次 岡山理科大学, 理学部, 教授 (70335628)
本田 雅規 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70361623)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯髄 / 長期ラベル細胞 / 静的幹細胞 / TetOP-H2B-GFPマウス / 歯髄幹細胞 / 前駆細胞 / 幹細胞ニッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
非対称分裂(細胞分裂後に幹細胞と一時的増幅細胞に分かれる特性)を利用して、歯が損傷を受けた時にだけ活発な細胞増殖をする静的幹細胞(長期ラベル細胞:Label-retaining cells [LRCs])をラベルするBrdU(DNAの構成要素チミジン類似物質)パルス(間欠投与)追跡実験により歯髄静的幹細胞をBrdUでラベルする胎生期ラベリング法を確立することに成功したが、歯髄LRCsを生きたまま機能解析することができないこと、すべてのLRCsをラベルすることができないというBrdUパルス追跡実験の問題点を克服するために、ドキシサイクリン(Dox)ですべての細胞をGFPラベルした後、細胞分裂回数により細胞のラベルが減弱するノックインマウス(TetOP-H2B-GFPマウス)を用いて解析をした結果、これまでの歯髄中央部血管周囲の細胞に加え、BrdUではラベルされなかった象牙芽細胞下層に強い蛍光強度をもつLRCsが存在する事実を発見した。さらに、拒絶反応の有無に関わらず歯の移植後に歯髄静的幹細胞がアポトーシスを起こすという現象を発見し、マイクロアレイによる網羅的解析により前駆細胞または静的幹細胞の生存に関わるインスリン様成長因子結合タンパク質5(IGFBP5)を特定した。興味深いことに、IGFBP5の局在がTetOP-H2B-GFPマウスを用いたLRCsの局在と一致することを発見し、このIGFBP5が前駆細胞および歯髄静的幹細胞維持に重要な役割を果たすことが推察された。申請者らは歯髄には前駆細胞と静的幹細胞が存在し、損傷の程度により異なる修復機構が働くという仮説を提唱している。静的幹細胞の局在部位にShhシグナルにかかわる転写因子Gli1とShh受容体のPtch1が発現している事実を見いだし、歯髄静的幹細胞がShhシグナルで維持されていることが推察された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)