2015 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌におけるlong non coding RNAの役割と臨床的意義の検討
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25293407
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
椎葉 正史 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20301096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹沢 秀樹 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50236775)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | long non-coding RNA / 口腔扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの癌腫では癌関連microRNA (miRNA)があり、私達はmiR-125b→ICAMカスケードにより口腔癌の放射線感受性・耐性が制御されていることを発見し、miRNAによる放射線治療増強法を開発中である。一方、long non coding RNA (lncRNA)については、世界中で、従来はあまり解析が行われてこなかったが、癌とlncRNAの関係も、胃癌、肺癌、肝細胞癌等において、H19, HOTAIR, MALAT1などのlncRNAが特異的に関連しており、浸潤、転移、増殖などに影響を与えていることが最近やっと、わずかではあるが報告されて始めた。しかし、口腔癌に関してはまだ信頼できる報告は全くない。そこで我々は、lncRNAを解析することで、口腔癌の癌化、進展、浸潤などにおけるlncRNAの役割・機能を解明するだけではなく、新規治療法の開発や医薬品開発技術の先導的役割を果たすことを目的とした。 本研究では、口腔癌におけるlncRNAの役割を検討するため、細胞株によるmicroarray解析(Agilent)による網羅的遺伝子発現解析を行った。抽出された多数のlncRNA中から、口腔癌由来細胞株9種を用いた発現解析と臨床的機能解析を行い、2つのlncRNA (UCA1とLINC00256A)を選定した。2種の口腔癌由来細胞株にカスタムshRNA導入(Sigma Aldrich)を導入し機能解析を行ったところ遊走能および浸潤能が有意に低下した。さらに導入した細胞株のマイクロアレイ解析を行いターゲットとなる遺伝子の候補を同定し、また報告のない複数の遺伝子群を明らかにした。以上の結果より、lncRNAの機能を明らかにする貴重なデータであり、さらに実験を進めれば口腔癌転移に対する抑制治療の糸口になる有益なデータと考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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