2015 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部扁平上皮癌のエピジェネティクス異常の解明と新規治療戦略
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25293414
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
久保田 英朗 神奈川歯科大学, 歯学部, その他 (50170030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 忠稚 神奈川歯科大学, 歯学部, その他 (00587727)
生駒 丈晴 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10638290)
小澤 重幸 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (40434394)
鈴木 健司 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (80350536)
前畑 洋次郎 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (80410009)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CXCL14 / BRAK / 頭頚部癌 / メチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は頭頸部扁平上皮癌において、①EGFR阻害剤の腫瘍縮小効果にサイトカインCXCL14の発現回復が関与すること、②EGFR阻害剤はCXCL14のプロモーターがメチル化していない癌で腫瘍縮小効果を示すことを見出した。一方メチル化している頭頸部扁平上皮癌では、EGFR阻害剤は抗腫瘍効果を示さなかった。原因としてCXCL14のプロモーターがメチル化によって不活化していると考えられた。そこでCXCL14の発現上昇に関与する転写因子を効率よくCXCL14のプロモーター領域に結合させるためには、メチル化阻害剤によってメチル化解除後、EGFR阻害剤を投与すれば、CXCL14の遺伝子発現回復による抗腫瘍効果が期待できると仮定した。実際に我々は、CXCL14のプロモーターがメチル化している癌細胞を用いて検討したところ、EGFR阻害剤単剤では抗腫瘍効果が得られないものの、メチル化阻害剤を先行投与すると、EGFR阻害剤は著しい腫瘍縮小効果を示す結果を得た。本研究結果からCXCL14のプロモーターのメチル化を標的とすることは、EGFR阻害剤の投与前の効果判定マーカーとして非常に有望であり、テーラーメイド医療への応用の可能性が示された。今回我々は、①CXCL14のプロモーターのメチル化とメチル化の解除法及びEGFR阻害剤の腫瘍縮小効果との関連性、②CXCL14の分子生物学的な腫瘍縮小効果メカニズムの解明を課題とし、検討を行った。なおこの研究成果についてはOncogenesisに投稿した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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