2014 Fiscal Year Annual Research Report
気道通気障害と口蓋扁桃肥大が小児の咀嚼・嚥下機能におよぼす包括的研究
Project/Area Number |
25293420
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30200645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 智憲 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10264433)
原田 みずえ 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20585103)
加治 建 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50315420)
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 気道 / 通気障害 / 嚥下 / 摂食 |
Outline of Annual Research Achievements |
口は咀嚼だけでなく呼吸機能もかねており、慢性的な鼻疾患に罹患している小児では咀嚼と呼吸の両方に大きな負荷がかかり、咀嚼機能への影響が予想される。一方、咽頭は嚥下のための消化管であるが、呼吸器官でもあり、小児に多い口蓋扁桃肥大があると、呼吸だけでなく嚥下にも影響すると考えられる。しかし、これまで気道通気障害や口蓋扁桃肥大が小児の咀嚼運動にどのように影響するか明らかにされていない。そこで、咀嚼運動を中心とした顎機能と、鼻腔から咽頭までの上気道の機能を融合した呼吸と嚥下の関連性についての包括的な研究を行い、これらの相互的な関係を明らかにすることを目的に鼻閉、アデノイド、口蓋扁桃肥大が原因で咀嚼や嚥下の機能障害が疑われる小児に対して、研究を行った。その結果、上顎歯列が狭窄している小児の場合、歯列拡大で呼吸状態が改善されることが示された。さらに下顎後退症例では下顎前方への移動により、咽頭気道が拡大し、通気状態の改善が期待できることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
呼吸関係の研究は予定以上に進んでいるが、嚥下の評価対象者がなかなか得にくい状況があるため、嚥下に関しては少し遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、多方面へ声をかけて被験者獲得に力を入れたい。
|
Causes of Carryover |
気道通気状態の評価に関する研究は予定以上に進行しているものの、嚥下に関する対象者の獲得が不十分で、それにかかる研究費の使用がおくれたため、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度が最終年度であるため、協力が得られそうな施設に積極的に広報し、対象者獲得に努める予定である。
|
Research Products
(3 results)