2014 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病による全身の酸化ストレスのダイナミクスと抗酸化物質の効果
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25293427
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
江國 大輔 岡山大学, 大学病院, 講師 (70346443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
友藤 孝明 岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
東 哲司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80432649)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯周病 / 酸化ストレス / 抗酸化物質 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、例数を増やして、8週齢の酸化ストレス可視化マウス(Tg型OKD-Lucマウス)を歯周病群(7匹)と対照群(4匹)の2群に分けて分析を行った。歯周病群には全身麻酔下でマウスの上顎臼歯に絹糸を巻き、歯周病を惹起した。対照群は麻酔のみを行った。0-84日後に全身の酸化ストレスの分布を記録した。28日後あるいは84日後、マウスを屠殺して、両群の歯周組織および主要臓器(脳・心臓・肝臓)を採取した。 その結果、歯周病群と対照群の発光量の比では、結紮後7日後に、下顎付近、胸部および腹部でピークに達した。その後、各部発光量は徐々に低下した。歯槽骨の吸収量は7日後までに急速に増加した。その後、緩やかではあるが、84日まで増加していった。肝臓の標本では、炎症性の変化が歯周病群で観察された。心臓の標本では、明らかな病変は観察されなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、予定通り例数を増加して、主要臓器の解析が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
8週齢の酸化ストレス可視化マウス(Tg型OKD-Lucマウス;雄性)を歯周病群と歯周病+水素水投与群の2群に分ける。歯周病群には全身麻酔下でマウスの上顎臼歯に絹糸を巻き、歯周病を惹起する。歯周病+水素水投与群には、歯周病群と同様に歯周病を惹起させると同時に、水素水を摂取させる。0-28日後に全身の酸化ストレスの分布を記録する。また、採血を行い、血液の酸化ストレスの程度を調べる。4週間後、マウスを屠殺して、両群の歯周組織および主要臓器を採取して、病理組織学的変化を比較検討する。酸化ストレスに関与する遺伝子群やタンパク質の変化を調べる。
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Research Products
(2 results)