2013 Fiscal Year Annual Research Report
やせ妊婦の妊娠期から産後の継続的な栄養・身体活動統合プログラムの構築と効果の検証
Project/Area Number |
25293451
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 政代 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40547824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春名 めぐみ 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332601)
村山 陵子 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10279854)
白石 三恵 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50632220)
島田 三惠子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40262802)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護学 / 妊婦 / 生活習慣 / 運動 / 栄養 |
Research Abstract |
1. 目的:本研究は、やせ妊婦を対象とした妊娠期から産後までの継続的な栄養・身体活動統合プログラムの構築と母子に与える効果を明らかにすることを目標としている。 そこで今年度は、1)栄養・運動に関する既存のデータを解析し妊婦の栄養摂取状況、運動の実態を明らかにすること、2)その成果を発表すること、3)さらには、プログラム介入前の横断調査およびプログラム介入研究の準備を行うことを目的とした。 2. 研究方法と成果:1)現在までの研究実績と既存のデータ解析から、栄養プログラム・運動プログラムの内容と介入方法を検討した。2)栄養プログラムには、妊娠期の栄養素摂取状況を評価した上で不足栄養素に対する個別指導を行うこととした。運動プログラムには、胎児成長にも関わるストレスホルモンの唾液中コルチゾールおよびアミラーゼの低下に寄与し、健康関連QOLの身体機能や社会生活機能を増進することが明らかになったヨガを取り入れることとした。副事象が少なく、運動経験のない妊婦でも実施しやすく、継続率が高いという利点もある。3)実態調査のための横断研究の準備を整えフィールド調査を開始した。また、プログラム介入研究を次年度平成26年度の8月より実施できるよう、フィールド交渉、倫理申請を終え、承認を得ている。 3. 今後の計画:現在進行中の調査および既存のデータから、BMI(Body Mass Index:kg/m2) 別の妊婦の栄養摂取行動、運動行動について明らかにし、さらに介入プログラムの内容を構築することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度でフィールド調査の調整、倫理申請、調査開始までの計画を達成した。しかし、既存のデータの未解析部分があること、学会発表のみで研究論文での発表が実施できていないため、平成25年度の実施計画を完全に達成できたとは言い難い。次年度では、平成26年度の計画に加え、引き続き既存のデータから妊婦、新生児に影響する栄養・運動に関する解析を行い発表する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現在実施中の横断調査から、介入プログラムを見据えて妊婦の栄養・運動の実態と関連要因、母体と児への影響を明らかにするとともに、やせ妊婦の割合も明らかにする。やせ妊婦は全妊婦の20%程度であり、調査施設によっては人数の割合に増減が考えられる。調査施設において妊婦の割合が少ない場合には、他の調査施設を増やす、またはやせの基準を文献から評価し直し操作的定義を行う。また、やせ妊婦のみを対象とせず、やせ以外の妊婦にも対象を拡大し研究を遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は研究を開始した初年度であり、既存のデータ解析、フィールド調整などの準備期間とした。次年度は既に始まっているフィールド調査、そこから生じるデータ入力、血液採取物品、血液マーカー測定・分析費用、さらには介入プログラムの研究も始まるため、当該助成金と次年度の助成金を合わせることでより有益・効果的に助成金を使用できる。 当該助成金と次年度の助成金を合わせ以下の2つの研究を実施する。 1)横断調査:研究協力者への謝礼、データ入力費用、血液採取物品費用、血液マーカー測定・分析費用に主に使用する。2)介入プログラム研究:運動のインストラクター費用、栄養素摂取量のアセスメント費用、研究協力者への謝礼、研究者への謝金に主に使用する。
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