2014 Fiscal Year Annual Research Report
足関節背屈角度を指標とした転倒ハイリスク者の識別と転倒予防プログラムの開発
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25293465
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| Research Institution | Fukushima Medical University |
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Principal Investigator |
坂本 祐子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20333982)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大崎 瑞恵 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (70525948)
海老原 覚 東邦大学, 医学部, 教授 (90323013)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 転倒リスク / 転倒予防 / 足関節背屈角度 / 高齢者 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2年目となる平成26年度は，①前年度足関節背屈角度を測定した介護老人保健施設（老健）入所高齢者の測定後１年間の転倒の観察，②転倒予防介入プログラムの開発とプレテストを行った．
①対象者は104名（男性25名，女性79名），平均年齢85.3±6.5歳であった．Barthel Indexは66.6点，MMSEは14.9点であった．足関節背屈角度は，右14.9±9.0度，左16.9±1.7度，左右差7.5±6.3度であった．前向き1年間の転倒者は，46名（44.2％）であった．転倒群と非転倒群の比較では，脳血管障害の既往の有無，STRATIFY，足関節背屈狭小側の角度（11度以上，11度未満），TUGに有意差が認められた．この結果より，施設高齢者の転倒スクリーニングに足関節背屈角度が有効なことが示唆された．転倒に関連するTUG等の運動機能測定の遂行が難しい高齢者にとり，足関節背屈角度によるスクリーニングは簡便かつ安全でありリスク評価に有効な方法と考えた．
転倒予防介入プログラムは，前年度の施設理学療法士との意見交換から，介入用具は申請時の予定していた転倒予防スリッパとし，片足の荷重を250ｇと400ｇの2パターンとした．荷重量の選択は，本人と理学療法士と相談し選択することとした．現在，プレテストとして，老健入所高齢者4名，通所リハビリテーション利用者2名を対象に実施している．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
足関節背屈角度測定1年間の転倒追跡を終了し，概ね角度で転倒予測が可能と判断している．また，前年度介入プログラム検討の段階から課題となっていた介入用具の荷重量は，400ｇと250ｇの2パターンが準備可能となった．
転倒予防介入プログラムのプレテストにも着手し，本年7月までに終了する予定であり，秋季より本介入予定である．施設看護職・介護職・リハビリテーションスタッフともに連携が図れており，プログラム実施も可能と考えている．
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| Strategy for Future Research Activity |
転倒予防介入プログラムの検証研究であるため，秋季から開始予定の本介入において1名の高齢者に1名の研究者が帯同し実施する形式をとる予定である．そのため，介入にはマンパワーを要することが予測され，その人材確保が課題となる．秋季の介入に向けて大学院生や潜在看護師などの募集を行い，人材の確保に努める．
転倒リスクの指標として足関節背屈角度の有益性を追検証するために，角度と転倒歴・TUGなどの運動機能との関連性を検討する調査を，ケアハウス入所者を対象に実施する予定である．
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| Causes of Carryover |
交付申請額と差額が生じているのは，人件費・旅費の項目である．研究協力者を雇用し転倒の追跡調査を実施する予定であったが，代表研究者と分担研究者で観察可能であったため，協力者の雇用を必要としなかったため人件費が不要となった．加えて介入プログラムのプレテストの担当者が施設理学療法士が担ったため，調査旅費が減額となった．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した研究費は，申請時に計画していなかったケアハウス入所者の測定と，足関背屈角度と他転倒リスクとなる運動機能との関連性，転倒予防介入効果の検証のための運動機能計測機器購入費に使用する計画である.
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Research Products
(1 results)
