2016 Fiscal Year Annual Research Report
International comparison on advanced theory and practice of universal design method
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25300003
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 栄造 京都工芸繊維大学, 造形科学域, 教授 (10346116)
五十嵐 威暢 多摩美術大学, -, 名誉教授 (10649180)
シャルル クリストフ 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (50319224)
濱田 芳治 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (50445623)
山本 政幸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (80304145)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ユニバーサルデザイン / インクルーシブデザイン / 情報保障 / クリティカルデザイン / スペキュラティブデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,研究テーマに関して3年間の成果の分析評価を行った。H27年度の研究報告の主な内容は以下の2件である。 (1)「クリティカルデザイン,スペキュラティブデザイン」(岡田教授の報告) イギリスのデザイナーに大切なことは,エネルギー/変えたいという欲望があるかどうかである。例えば会社にいる人であれば会社の何を問題視していて変えたいのか,学校からきている人であれば学校教育にも不満はあるのかどうかである。他にも大きくなくてもひたひたと自分がやってきたこと,やっていることに自信をもっているかどうかも大切である。例えばインダストリアルデザイナーとして歩き始めているような人だと戻ってしまうようなところがあるので,かなりの自信を持っている人でないと難しいと思われる。それからコミュニケーションができる人,分析ができる人,自由なところで想像を広げられる人,具体的なスキル,フィルムメイキングをするにしても事務的なことまでできるかどうかである。また自分を表現というところに留まらず何の役に立つのかターゲットが決められるかどうかが大切である。 (2)「インクルーシブデザイン」(濱田准教授の報告) インクルーシブデザインの背景になっているのは,ソーシャルインクルージョンの考え方である。社会的に弱い立場のある人たち,障害者を社会から排除孤立させるのではなく,ともに支え合って生きていこうとする考え方である。この考え方事態はユニバーサルデザインに通じるものがあるが,ユニバーサルデザインが全てに共通する1つのホールを目指すことに対して,インクルーシブデザインでは,個々のユーザのニーズを汲み取って,多様な回答もありとして試行していく。平等という概念についてもユニバーサルデザインにおける「平等」は,皆が同じである(equal)を注視しているが、インクルーシブデザインにおける「平等」は,対等であることを注視している。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
研究成果を纏めるために,本研究の調査をまとめて研究報告書を作成した。
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