2014 Fiscal Year Annual Research Report
アフマド・スィルヒンディーとムジャッディディーヤの調査研究
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25300023
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
川本 正知 奈良学園大学, ビジネス学部, 教授 (30192553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 竜也 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教 (40636784)
矢島 洋一 奈良女子大学, その他部局等, 准教授 (60410990)
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)
真下 裕之 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (70303899)
今松 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, その他 (80598938)
河原 弥生 東京大学, 人文社会系研究科, 研究員 (90533951)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ナクシュバンディー教団 / ムジャッディディーヤ / 中国北西部地域 / 回族 / ウズベキスタン / フェルガナ / カーディリーヤ教団 / シルシラ |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年6月28日、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で行われた「2014年度海外学術調査フォーラム」に参加し、中央アジアおよび中東地域での海外調査研究を行っている内外の研究者と情報交換を行った。 2014年8月1日から21日にかけて、研究代表者川本、分担者東長、中西、研究協力者黒岩高(武蔵大学)の4人で中国北西部地域の調査をおこなった。蘭州、臨夏、循化、銀川、呉忠、同心、固原を訪ね、多数のスーフィー教団を調査した。循化のムジャッディディーヤ系の教団においてその系統を示す文書資料(文書5,写本2)を発見するなど当初予想していた以上の大きな成果をあげ、帰国後11月に京都大学人文科学研究所において、翌年3月に日本中央アジア学会年次大会においての2度参加者による調査報告が行われた。 2014年9月1日から26日にかけて、研究代表者川本、分担者河原がウズベキスタン共和国、トゥルクメニスタン共和国での調査を行った。9月3日から8日まで研究協力者塩谷哲史(筑波大学)および現地研究協力者の案内によってホラズム地方の聖者廟の調査を行った。9日から18日までフェルガナ盆地のフェルガナ市を基地として、コーカンド、マルギラン、アンディジャン、ナマンガンの市内および周辺部のムジャッディディーヤ系といわれるスーフィー聖者廟および残存する教団の調査をおこなった。フェルガナ盆地での調査には研究協力者として新免康(中央大学)、植田暁(東京大学)が参加した。フェルガナの調査に関しては11月に分担者河原によって京都大学人文科学研究所において調査報告が行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度中に2度行われた調査においては、研究協力者および現地協力者の尽力により当初予想した以上の成果を上げることができた。 当初の計画では、年度内に大学の夏期休暇中に2箇所、春期休暇中に1箇所の調査を行う計画であったが、2014年度は夏期休暇中の2箇所の調査しか行っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通りに行っていく。 イスラム国の出現でトルコ共和国南部のクルド人地域でのムジャッディディーヤ調査は難しくなった。これに代えて2015年度はイラン・イスラム共和国のクルド人地域における調査を行うことにした。このことは科研申請当初の計画書において予測されていた変更である。
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Causes of Carryover |
2014年8月1日から21日まで中国北西部地域の調査を行ったが、海外研究協力者予定のウルムチ新疆大学のバフティヤール・イスマーイール博士にご同行願う予定であった。しかし、複数のやむを得ない理由により調査への参加を断ってこられた。そのための彼に対するウルムチからの旅費、現地での宿泊費、日当が余ることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度8月に行われるイランのクルディスタン調査にテヘラン大学の清水直美講師を現地研究協力者として調査に同行してもらうことにしたのでその費用に充てる。
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Research Products
(26 results)