2015 Fiscal Year Annual Research Report
家・家族・世帯の「家計」に関する日欧地域史的実証対比研究
Project/Area Number |
25301030
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高橋 基泰 愛媛大学, 法文学部, 教授 (20261480)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 晶子 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (30464259)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 家計 / 家・家族・世帯 / 日欧 / 地域経済 / 史的対比研究 / 史料発掘 / 旧上田藩上塩尻村 / 同族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度ということで、成果公表に注力した。まず、海外共同研究者の招へいを4月に学術振興会海外研究者短期招へい受入れ研究者として、フィンランド・ヘルシンキ大学社会経済史学部Beatrice Moring博士(4月10日~28日)および7月、英国ケンブリッジ大学歴史学部Leigh Shaw-Taylor博士を招へいした。この前者の受入中、長野県上田市上塩尻村の現地共同調査をおこなった。その際、蚕種業の中心であった佐藤藤本善右衛門家は長らく外部の者には閉ざされてきたが、2月に最後の当主が没し開放されたことを世話人・佐藤隆一氏の案内で知り、蔵を含め家屋の内部調査を行い、最後の未見史料群を発掘した。他方、6月には、招待講演(英国ローハンプトン大学、故マーガレット・スパフォド名誉教授追悼記念学会、6月19日)、さらに国際学会(国際農業史学会International Rural History Conference:スペイン・ジローナ)においてパネル49(Famine and the village society in the context of international comparison: Revisited)を組織し報告した(9月8日)。これらの調査活動および成果公表中におこなった議論の中で、旧上田藩上塩尻村において、18世紀中葉蚕種業の発展とともに同族・家も生成されたことを史料により裏付け、プロジェクトの結論を導いた。その観点は、今後とくにイタリア方面でも対比可能であるという展望を得たことも成果として挙げられる。また、3月に拙著『イギリス検認遺言書の歴史』(東京経済情報出版、2016年3月)1-256頁、『近世英国社会経済慣行史論』(愛媛大学経済学研究叢書21、2016年3月)1-200頁を公刊した。さらに2014年に中間報告としておこなった比較家族史学会ミニ・シンポジウム(愛媛大学)の特集を『比較家族史学』誌上で2016年度中に公刊する。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(14 results)