2015 Fiscal Year Annual Research Report
学校を場とする放課後活動支援の評価と格差是正への効果に関する国際比較研究
Project/Area Number |
25301048
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
金藤 ふゆ子 文教大学, 人間科学部, 教授 (90254903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 隆裕 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00270413)
岩崎 久美子 国立教育政策研究所, その他部局等, 総括研究官 (10259989)
青山 鉄兵 文教大学, 人間科学部, 講師 (20510457)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際比較 / 放課後活動 / 評価 / 格差是正 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際比較調査を基に学校を場とする放課後活動支援の評価の政策・実践と、評価に関する実証的研究の解明を目的とした。ここではドイツ、イギリス、アメリカ、スウェーデン、オーストラリア、日本の計6か国について調査を行い、初等・中等教育段階の学校を場とする放課後活動支援の政策の経緯・実態と、児童・生徒の意識・行動の変容や格差是正(教育格差、体験格差、経済格差)に寄与するのか、そのエビデンスを明らかにしようとした。 学校を場とする放課後活動支援は、日本では文部科学省が財政的支援をする「放課後子供教室」事業のみをみても約14,000箇所で実施されている。しかし、日本ではその評価方法の開発や、評価に関する実証的研究は少ない。本研究は国際比較調査により、最終的には日本の放課後活動支援の評価方法の開発とその効果の解明を目指した。 2016年度は、上記の目的を達成するために、これまでに実施してきた海外現地調査や2015年3月に日本で開催した国際シンポジウムを踏まえて、ドイツ、イギリス、アメリカ、スウェーデン、オーストラリアと日本のそれぞれの国の研究者と共同で、本研究のテーマに関する論文を執筆した。研究代表者はその編集を行うと共に日本での刊行を目指す作業を行った。さらに日本においては、福島県教育委員会の協力を得て福島県内小中学校教員を対象とする放課後支援の実態とその効果に関する調査を実施し、その集計・分析をすすめる他、調査データの更なる精緻な分析をすすめるため、アメリカで実施されたアメリカ統計学会に参加し、情報収集を行った。 以上の研究作業を実施し、2015年度は3月末に本研究の成果を金藤ふゆ子編『学校を場とする放課後活動の政策と評価の国際比較-格差是正への効果の検討-』、福村出版、2016年3月としてまとめ、一般に研究成果の情報を公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、韓国、カナダ、日本を対象国として含めて計6か国を調査研究する予定であった。しかし研究の過程でこれまで学校を場とする放課後活動支援の実態を日本では十分に調査・分析されていないスウェーデンとオーストラリアを対象国に加えることが可能となった。それぞれの国々について、研究の第一線で活躍する研究者や、国の行政担当者を招聘し研究会を開催する他、研究成果をまとめる書籍においてもそれらの国の政策と評価の実態の解明、及び評価を行う上での課題をまとめることが出来た。以上の理由から、本研究は当初の計画よりも進展したと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を当初の申請では3年間としたが、昨年度末に研究期間の1年延長をお認め頂いた。研究の最終年度として、本年度はフォローアップ調査(フランス)を実施する。さらに得られた本研究の成果を公開するためのホームページを作成し、情報公開に努める。さらに、これまでに得られた研究成果を国際会議において発表する他、研究成果を学術論文としてまとめ国際ジャーナルに論文を投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、当初の研究計画を3年としたものをさらに1年間の研究期間の延長を申請したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究期間の延長を認めて頂いた2016年度間に、これまでの研究の更なる発展的調査(フォローアップ調査)を実施する他、国際学会での発表、国際ジャーナルへの論文投稿、及び研究成果のホームページ上での公開を行う計画である。
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Research Products
(3 results)
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[Book] 学校を場とする放課後活動の政策と評価の国際比較2016
Author(s)
金藤ふゆ子、Sabine Maschke,Ludwig Stecher, Alan Dyson, Kirstin Kerr, Linda Leith, 錦織嘉子, Denise Huang, 岩崎久美子, 青山鉄兵, Anna Klerfelt, Mary Welsh, 明石要一, 土屋隆裕
Total Pages
343
Publisher
福村出版
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