2013 Fiscal Year Annual Research Report
ブナ属植物を中心とした共生生態系の進化・系統地理学的研究
Project/Area Number |
25304013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 元己 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (00193524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森長 真一 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (80568262)
細矢 剛 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究員 (60392536)
吉武 啓 独立行政法人農業環境技術研究所, 農業環境インベントリーセンター, 研究員 (50517662)
神保 宇嗣 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究員 (10568281)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ブナ属 / 生物地理 / 共生系 / 菌類 / 昆虫 |
Research Abstract |
本研究では、北半球温帯地域に隔離分布する共生生態系を対象に、1)各地域で共生生態系を構成する主要な生物種群の系統・進化の過程を明らかにした上で、2)各生物種群の進化における生物間相互作用の影響を解析することによって3)多様な生物が織り成す共生生態系の進化史解明を目指す。 25年度は台湾にてタイワンブナおよびその寄生・共生生物の調査を行った。平成25年7月に太平山のタイワンブナ林にて、タイワンブナの根、葉、樹皮の試料採取を行った。同時に、タイワンブナを餌とするチョウ目、コウチュウ目、カメムシ目の昆虫の採集、および、タイワンブナ周辺とタイワンブナの葉、枝、幹に寄生する菌類の採集を行った。これらのサンプルは仮同定後DNAの抽出を行い、昆虫ではCOI(DNAバーコード領域を含む)、菌類では核rDNAのITS(Internal Transcribed Spacer)領域の塩基配列決定を行った。これらの情報は26年以降に取得する他の地域のブナ属植物共生生物との系統比較に用いる。さらにタイワンブナに外生・内生する菌類の網羅的解析のため、根、葉、樹皮についてDNAを抽出した。このメタゲノム解析は25年度に行う予定であったが、効率の点から26年度に行うように予定を変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度に予定したタイワンブナの調査は終了し、共生・寄生生物の採取および分子系統学的解析のための準備も十分に進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度に予定していた菌類のメタゲノム解析は26年度に他の試料と同時にすることにしたが、その準備は十分にできており問題はない。26年度以降に他の地域でのサンプリングを進めて解析をする予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
効率良く成果を上げるため、本年度台湾でサンプル採取したタイワンブナのメタゲノム解析を26年度にヨーロッパブナと同時にすることにしたため。 来年度に繰り越した基金は26年度にタイワンブナのメタゲノム解析に用いる。
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[Journal Article] Wide Host Ranges of Herbivorous Beetles? Insights from DNA Bar Coding.2013
Author(s)
Kishimoto-Yamada, K., Kamiya, K., Meleng, P., Diway, B., Kaliang, H., Chong, L.Itioka, T., Sakai, S. and Ito M.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 8
Pages: e74426
DOI
Peer Reviewed