2016 Fiscal Year Annual Research Report
International research project studying common cystatin C GFR estimating equation for Asian subjects
Project/Area Number |
25305029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀尾 勝 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20273633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 宜成 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60432259)
高原 史郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70179547)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | GFR推算式 / アジア人 / シスタチンC / 国際研究者交流(インド) |
Outline of Annual Research Achievements |
インドの研究協力者により130例のインド人のGFR測定をイヌリンクリアランスにより測定し、同時にCcrの実測、血清Cr、血清シスタチンCのデータを得た。実測CcrはGFRに比較し高く、GFRへの換算には0.692(95%CI:0.677-0.662)の係数補正が必要である。血清Crによる日本人の式(eGFRcr)、MDRD式、CKD-EPIcr式を用いて、推算式のbias(eGFR - mGFR)、正確度(P30)を評価した。Biasはそれぞれ、10.4±15.1、26.3±22.9、24.5±16.7ml/min/1.73m2であり欧米人を対象として作成された式ではきわめて高く推算された。各推算式の正確度(95%CI)は60(51-68)%、26(19-34)%、25(19-33)%であり、MDRD式、CKD-EPIcr式の正確度は低い。各推算式のインド人の民族係数(95%CI)を求めると0.822(0.790-0.853)、0.650(0.625-0.675)、0.691(0.665-0.716)となった。CcrよりCr排泄量(mg/day/kg体重)を算出するとインド人のCr排泄量は日本人と比較し低く、eGFRcrの使用に係数補正が必要な理由と考えられた。血清Cystatin Cによる日本人の式(eGFRcys)、CKD-EPIcys式を用いた場合はbiasはそれぞれ、1.7±13.2、3.2±13.8ml/min/1.73m2、正確度(95%CI)は73(65-80)%、75(67-81)%と良好な結果であった。インド人の民族係数(95%CI)を求めるとそれぞれ0.967(0.930-1.003)、0.922(0.887-0.958)であり、日本のeGFRcys使用は係数補正も必要がないと考えられた。インド人の腎機能評価にeGFRcys使用の有用性は高い。韓国人、台湾人、日本人、インド人を比較すると、Crの尿中排泄量から推定される筋肉量は民族において異なり、特定の血清Crによる推算式を同じように適用することは困難である。これに対し、シスタチンC由来の推算式は民族間の差が少なく、同一の推算式を使用することが可能と考えられた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Utility of Cystatin C for Estimating Glomerular Filtration Rate in Patients With Muscular Dystrophy2016
Author(s)
Kimura K, Morita H, Daimon M, Horio M, Kawata T, Nakao T, Hirokawa M, Kitao R, Watanabe D, Komori T, Nagata T, Takeda S, Komaki H, Segawa K, Nakajima T, Takenaka K, Komuro I
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Journal Title
Int Heart J
Volume: 57
Pages: 386-388
DOI
Peer Reviewed
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