2013 Fiscal Year Annual Research Report
思春期・若年成人がん患者・サバイバーへの医療・教育・就労支援に関する国際比較研究
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25305041
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
丸 光恵 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (50241980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 優子 関西医科大学, 医学部, 准教授 (20411556)
武田 鉄郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50280574)
塩飽 仁 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50250808)
鹿島田 健一 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (80451938)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 思春期がん / 若年成人がん / がんサバイバー / トータルケア / 英国 / イタリア / 米国 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外フィールド調査 1) イタリア:国立ミラノがん研究所の思春期・若年成人がんの支援プログラムについて、責任担当医師より情報提供を受けた。2)英国:グレートオーモンド小児病院、ロイヤルマーズデン病院思春期病棟、ロンドン大学病院思春期若年成人外来、ティーンエイジキャンサートラスト(患者団体)を訪問し、思春期・若年成人がん患者に対する教育支援および心理社会支援を中心に医療および教育専門職、患者団体関係者へヒアリングを行った。いずれも多職種チームにより「People First」を共通理念としており、同病患者によるピアサポート、治療・検査による社会生活の中断やそれによる影響を最小限とするような支援プログラムを患者団体と共に推進していた。3)米国: ワシントンDCの小児病院において、小児がん患者の移行および思春期がん医療に携わる専門職らにヒアリングを行った。
専門職・患者調査 1)国内外の文献を収集・分析し、調査項目を選定した。また、対象施設、配布方法について検討を行い、倫理審査の準備を行った。2)国内の自立支援学校教員を対象としたアンケートを配布した。回答者の中より同意の得られた者の中から、インタビューを実施するための準備を行った。
包括的支援モデルの検討:イタリアボローニャ大学より小児サイコオンコロジストを1名招聘し、第1回日本イタリアシンポジウムを開催した。国内の医療・教育・患者会関係者らと共に、イタリアの心理支援プログラムおよび思春期若年成人期発症の肉腫の患者を中心とした心理社会支援プログラムの詳細についてヒアリングを行った。また、これらを参考として、日本における包括的支援モデルの共通理念について、原案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オーストラリアを除く3か国について2か国へのフィールド調査、1か国についてはヒアリング調査を行い、基盤となる情報を収集することができた。教育専門職に対する調査も開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
国内外の専門職への調査、患者調査について推進する。海外フィールド調査についてオーストラリアにおける思春期・若年成人がん患者の支援プログラムについて情報収集を継続する。
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Causes of Carryover |
イタリアにおけるフィールド調査の日程調整が難しく、招聘へと変更した。また2名招聘する予定であったが、内、1名がやむを得ない事情によりキャンセルしたため、差額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
イタリアにおけるフィールド調査について引き続き調整を行うと共に、国立ミラノがん研究所より心理士を含めた関係者を招聘し、インタビュー調査を行う。
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Research Products
(4 results)