2016 Fiscal Year Annual Research Report
Perceptual transition using SSVEP
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25330169
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
南 哲人 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 准教授 (70415842)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳波 / SSVEP / 認知状態 / 隠し絵 / 知覚闘争 / ネッカーキューブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、無意識的に行われる活動の解明の足掛かりとして、多義図形と呼ばれる図 形に着目した。多義図形は網膜上では一定の刺激を受容しているにも関わらず、知覚時において複数の解釈ができる。そして、多義図形を眺めていると見えの切り替わりが無意識 かつ自然に生じる「知覚交替」とよばれる現象が生じる。これは無意識下で脳においてなんらかの処理が行われ、見えが意識に反映していることを意味する。そこで本研究では、 知覚交替現象について調査することが無意識の解明につながると考え、知覚交替を引き起こす要因となる情報の抽出を試みた。 本研究では、知覚交替を引き起こす要因となる情報を抽出することを目的とし、多義的回転球体刺激を用いて脳波および瞳孔計測実験を行った。先行研究より、注意状態の変更が知覚交替 に関わっていることが示されており、本研究においても、注意状態という観点から知覚交替について調査を行った。実験では、周波数と輝度差の異なるドット群を用いて、注意状態の推定を行った。結果として、左右回転知覚時の SSVEP 振幅に有意な差が見られた。このことから、回転球体刺 激においても、知覚交替時に注意対象の切り替わることが示唆された。また、LOC から初期視覚野へのフィードバックに起因する SSVEP 変調が示唆された。また、瞳孔径において も注意対象の切り替わりが見られ、この切り替わりは知覚交替のかなり早い段階から見ら れた。そしてその後、知覚交替に起因する瞳孔径の散瞳が生じていた。これらのことから、無意識下においての注意の変更がトリガとなり知覚交替が生じている可能性が示された。
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[Presentation] Spatial smoothing of canonical correlation analysis for steady-state visual evoked potential based brain machine interface2016
Author(s)
Ryu, S., Higashi, H., Tanaka, T., Nakauchi, S., Minami, T.,
Organizer
Engineering of medicine and Biology Society(EMBC2016,
Place of Presentation
Orland, USA
Year and Date
2016-08-16 – 2016-08-17
Int'l Joint Research
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