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2013 Fiscal Year Research-status Report

地下水硝酸汚染防止のための硝酸イオン除去ビーズの開発

Research Project

Project/Area Number 25340081
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionFukuoka Institute of Health and Environmental Sciences

Principal Investigator

石橋 融子  福岡県保健環境研究所, その他部局等, 研究員 (90463512)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords地下水 / 硝酸イオン / 汚染防止技術
Research Abstract

本年は,茶畑土壌中に硝酸イオン吸着体を埋設することにより地下水の硝酸イオンによる汚染を防止する技術を確立することを目的に基礎的な実験を行った。茶畑のみを起源とする湧水において,硫酸イオンは硝酸イオンの約5倍含まれる。そのため,強塩基性陰イオン交換樹脂4 種について,硫酸イオン存在下における硝酸イオン除去率を求めた。陰イオン交換樹脂0.1 gに対し硝酸イオン100 mg-N/lを20 ml加えた場合,硝酸イオン除去率は72 -78 %であったが,硝酸イオン100 mg-N/l+硫酸イオン500 mg/lを20 ml加えた場合,硝酸イオン除去率は49 -65 %に低下した。
茶畑土壌中に硝酸イオン吸着体を埋設することを想定し,カラムの上部に土壌30 g,下部に強塩基性陰イオン交換樹脂10 gを充填した土壌カラムを作成した。茶畑土壌は小枝等を取り除き風乾した後2 mmメッシュでふるったものを使用した。pH(KCl)4.6,N含有量は0.21 %であった。茶畑のみを起源とする湧水の硝酸イオン濃度は20 mg-N/lであることから,土壌カラム上部から硝酸イオン20 mg-N/lを含む水溶液を流し,カラム内を通過させ硝酸イオン濃度の減少を確認した。強塩基性陰イオン交換樹脂4種とも通水量200 mlで実験した結果,硝酸イオンのほとんどは陰イオン交換樹脂に吸着していることがわかった。硝酸イオンは陰イオン交換樹脂内の塩素イオンと交換しているため,塩素イオン濃度は上昇した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

硝酸イオン除去ビーズの合成は終了したが,その性能については現在確認中である。しかし,強塩基性陰イオン交換樹脂を用いることにより計画通り土壌カラム試験を行い申請内容のように硝酸イオンを除去できることは確認した。

Strategy for Future Research Activity

計画通り脱窒試験を行う。
合成した硝酸イオン除去ビーズと強塩基性陰イオン交換樹脂を用いた方法について比較検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

学会参加のための旅費を10万円/人で見積もっていたが,実際は9万円前後/人の支出であった。
硝酸イオン除去ビーズと強塩基性陰イオン交換樹脂との比較検討を行うことから測定検体数が計画よりも多くなるため,マイクロチップや遠沈管などを追加購入する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 陰イオン交換樹脂を用いた地下水硝酸汚染防止技術の検討2014

    • Author(s)
      石橋融子,森山紗好,今任稔彦
    • Organizer
      第48回日本水環境学会年会
    • Place of Presentation
      東北大学
    • Year and Date
      20140317-20140319

URL: 

Published: 2015-05-28  

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