2013 Fiscal Year Research-status Report
学習者の科学リテラシーを育てる教科横断的科学実験教材の開発と実践的検証
Project/Area Number |
25350254
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
今倉 康宏 鳴門教育大学, その他部局等, 特任教授 (10112640)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早藤 幸隆 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (40325303)
曽根 直人 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (70263879)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 科学リテラシー / 科学実験教材 / モデル科学実験書 / 科学教育支援拠点 / 実践教育 |
Research Abstract |
「学習者の科学リテラシーを育てる教科横断的科学実験教材の開発と実践的検証」という研究課題で,以下の研究を推進した。 【研究課題1】身近な素材を用いた学習者の科学リテラシーを育てる教師のための教科横断的モデル科学実験書の作成:これまでに身近な素材を用いた開発・実践している教科横断的科学実験プログラムを再構築し,小中高の教師が,小学校(高学年),中学校及び高等学校間の系統性を考慮しながら教育現場で実践できる実験課題・考察課題・自習課題・練習課題からなる教師のためのモデル科学実験書を作成。(身近な素材:茶葉,藍(インジゴ),タマネギの外皮)【研究課題2】教師と学習者の科学リテラシーを育てる教育体系と枠組みの構築:(1)大学・学校が連携して「サイエンスクラブin徳島」を設立し,小中高校生を対象にした科学実験公開講座(本年度は3回実施)の開催などを通して教育体系と枠組みの構築を推進中。(2)大学,徳島市・鳴門市教育委員会と学校関係者と連携協力して鳴門教育大学「科学・技術者の発掘・養成講座~徳島から育てよう未来の科学・技術者を~」を開設。理数・技術領域に意欲・能力が高い児童生徒を教員の推薦と一般公募により募集し,小学生(5,6年生,29名)と中学生(26名)を選抜し,2年間で「科学・技術者の卵」を育成する3段階のステップアップコースを推進し,26年度は,第1期生を輩出予定である。【研究課題3】教育現場・科学体験広場などでの学習効果の高い実践的検証:(1)理系を目指す中(7名)高校生(35名)を対象にした「身近な抗酸化物質による酸化還元の仕組みを探究する科学実験体験」の講座を実施,(2)保護者参加型の中学生(25名)を対象とする「茶葉から学ぶ科学の世界」の講座を実施 (3)保護者参加型の小学生(25名)を対象とする「くらしの中の環境をみつめる簡易比色計を用いたわくわく科学実験体験」の講座を実施
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度に計画している研究課題は,ほぼ順調に達成されているが,更に平成25年度の研究を継続・発展させるとともに,26年度の計画を推進する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の研究を継続・発展させるとともに,次の平成26年度の研究計画を推進する。 【研究課題1】身近な素材(すおう, クミン種子, 楠葉, アジサイ, ムラサキキャベツなど)を用いた学習者の科学リテラシーを育てる教科横断的科学実験教材の改良・開発と教師のためのモデル科学実験書の作成。 ①これまでに申請者が開発した身近な素材を用いた多くの教科横断的科学実験教材の改良・開発。 25年度と異なる身近な素材(すおう,クミン種子,楠葉,アジサイ,ムラサキキャベツなど)を用いて小・中・高校現場に対応できる科学実験教材へと改良・開発を行う。 ②教師のための教科横断的モデル科学実験書の作成。 ①で改良・開発した科学実験教材を実験課題・考察課題・自習課題・練習課題からなる小学校(高学年), 中学校と高等学校間の系統性を持たせたモデル科学実験書を作る。 【研究課題2】 教師と学習者の科学リテラシーを育てる教育体系と枠組みの構築 ①教育実践環境の整備及び科学教育拠点校設置の確立を目指す。②25年度に開講した鳴門教育大学「科学・技術者の発掘・養成講座~徳島から育てよう未来の科学・技術者を~」を推進し,「科学・技術者の卵」となる第1期修了生を輩出する。 【研究課題3】 開発した科学実験教材による学習効果の高い実践的検証①理系を目指す高校生を対象にした 「身近な素材(クミン種子,楠葉)を用いた教科横断的科学実験の体験」講座の実施。②教育委員会との連携による教師研修用プログラム作成,教師10年次体験者研修用テキストの作成。③「問いの資質能力(“探る・究める・発見する” ) 」 を引き出す保護者参加型の小・ 中学生を対象とする 「ムラサキキャベツを用いた科学実験体験」を実施。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品(紫外線ボックス)の購入額(\48,000円)が,残額の¥15,793円より大きくなったため,次年度に購入することにした。 26年度に消耗品(前年度注文済み)として購入予定です。
|
Research Products
(4 results)