2014 Fiscal Year Research-status Report
協調的学習支援機能を有したゲーム型協調学習支援環境に関する研究
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25350286
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
霜川 正幸 山口大学, 教育学部, 教授 (80437615)
阿濱 茂樹 山口大学, 教育学部, 准教授 (00361973)
沖林 洋平 山口大学, 教育学部, 准教授 (20403595)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 協調的学習支援 / ゲーム型学習コンテンツ / 学習者間インタラクション活性化手法 / 動機づけ手法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学習者の知識・スキル獲得活動、思考活動や学習者間の相互作用を誘発・活性化するために、それらの活動を支援する学習支援エージェントによる協調的学習支援フレームワークとその学習支援環境の構成方法を提案することである。平成26年度は、以下の3つの研究内容を遂行した。 (1) 協調的学習支援型教育システムアーキテクチャの設計 (2) 情報モラルを対象にしたゲーム型学習コンテンツの検討と設計 (3) 協調的学習支援に関する研究成果の発表 (1)に関しては、平成25年度に実施した複数の学習支援エージェントによる協調的学習支援フレームワークの構築をうけて、協調的学習支援機能(動機づけ手法や学習者間インタラクション活性化手法を含む)を追加可能な協調的学習支援型教育システムアーキテクチャを検討して設計した。(2)に関しては、情報モラルを対象にして、ボードゲームのコンテンツを検討し設計した。(3)に関しては、協調的学習支援の関連研究として国際会議で研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度までの予定としては、協調的学習支援型教育システムアーキテクチャの設計と開発、情報モラルを対象にしたゲーム型協調学習支援環境の設計と開発、算数・数学を対象にしたゲーム型協調学習支援環境の設計と開発を実施する予定であった。しかし、人員的な問題と予算的な見積もりの甘さから研究内容を絞らざるを得ない状況となっている。具体的には、算数・数学を対象にしたゲーム型協調学習支援環境に関しては、現状の一次方程式の対象のみで研究を進めていくことにした。また、システムアーキテクチャと情報モラルを対象としたゲーム型協調学習支援環境の設計と開発に関しては、ともに検討と設計に時間がかかってしまい開発まで作業が進んでいない状況である。したがって、現在までの達成度を「やや遅れている」の評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度分の遅れを取り戻すべく今後の研究方針として、ゲーム型協調学習支援環境の開発部分に着手したいと考えている。当初の予定では、平成27年度は学習実践や評価実験による有用性評価を研究課題としていたので、現時点での研究の遅れは、次年度解消できると考えている。
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Causes of Carryover |
平成26年度にシステム開発をメインに行わず、研究代表者が有しているコンピュータでの設計や部分的な開発が可能であり、また学習実験を実施しなかったため、学習支援機能開発及び学習実験用のコンピュータを購入することを見合わせた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に、購入を見送った学習支援機能開発及び学習実験用のコンピュータを購入する計画である。
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Research Products
(2 results)