2015 Fiscal Year Research-status Report
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25350296
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
小池 星多 東京都市大学, メディア学部, 教授 (70307370)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ロボット / 社会 / デザイン / ソーシャル / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
●多摩市の各施設でのロボットの設置とフィールドワーク 1.NPO法人多摩市障害者福祉協会が運営している障がい者支援センターである「のーま」でロボットのプレゼンを行った.このプレゼンの後,のーまの職員研修会でもロボットが使用され,のーまでのロボットの活用方法を検討するワークショップを行った。2.多摩市内にある重症心身障害児施設である島田療育センターの職員の研修会においてロボットのプレゼンを行い,センターで利用者のケアにロボットをどのように使用できるか意見交換を行い、ロボットを実験的に使用することが決定した。3.多摩市内にある特別養護老人ホームである愛生苑の職員に対してロボットのプレゼンを行った.ロボットの介護施設での用途について意見交換した。4.喫茶店,店舗,パソコン教室などを展開して精神障がい者支援を行っている「NPO法人 多摩草むらの会」の会合でロボットのプレゼンを行った。その結果,草むらで運営するパソコン教室でロボットを製作して,ロボットを組織内で使用することが決定した。 ●多摩市総合福祉センターでのロボットの使用開始 高齢者や障がい者の支援を行っている多摩市総合福祉センターでは、実際のロボットを設置して使用が開始された。ユーザーがロボットに価値を見出して,自分の環境や仕事の一部にロボットを組み込めないとロボットは使用されない.また,ロボットの機能と,ロボットの設置場所や役割は,実際に現場でセンターの職員と小池研究室がコミュニケーションしていくなかで相互に変容していき,ロボットは多摩総合福祉センターの一部になり,働くことできることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
多摩市の各施設でのフィールドワークと、フィールドワーク先にあわせてロボットの機能を変更することに対して時間がかかった。また、ロボットを各施設で使用することは決まったが実際に使用を開始するのが28年度になり、引き続き、ロボットの使用についてのフィールドワークを継続する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、島田療育センター、総合福祉センター、NPO草むらの会で実際にロボットの使用を開始しているので、その使用状況のフィールドワークを行う。また、その施設に合うようにロボットの機能を変更して、ロボットとコミュニティとの相互変容を明らかにして、さらにその研究成果を論文、学会で発表する。
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Causes of Carryover |
ロボットを実際に導入した施設へのフィールドワークを継続する必要があるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き、ロボットを導入した施設のフィールドワークを行い、ロボットの機能拡張に使用する。
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Remarks |
ロボットの研究活動の報告、ロボットの製作情報の公開を目的としたサイト
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